TAKA

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のTAKAのレビュー・感想・評価

4.3
2018-012-005-007
2018.1.6 TC上大岡 Scr.2

・動の戦いと静の戦い
・彼女は友達を助けたいだけだった
・当然のことを当然に。その尊さ。

「女神の見えざる手」が素晴らしかったジェシカ・チャスティンを観たくて鑑賞(^_^)

大阪では終わっていたので、上京に合わせて関東で鑑賞。
本作を鑑賞するために、始発の新幹線に乗らざるを得なくて、車中で爆睡してたのはここだけの話で
( ̄▽ ̄;)

さて本編(^_^)

やっぱジェシカ・チャスティンが素晴らしかった。

女神の見えざる手が動の戦いならば、本作は静の戦い。

仕掛ける訳ではないが、守り抜く女性の強さを見事に演じて見せてくれたと思います(^_^)

ジェシカ・チャスティン演じるアントニーナは、どちらかというと内気な人物。
社交の場では、会場の片隅ではにかんでいる感じ。(^_^)

だけど何かあれば。
例えば愛する動物達に危機が迫れば駆け付けて、靴を脱ぎ捨てて、ドレスが汚れるのも厭わず、必死に介抱する。
そんな素敵な女性。

きっかけは・・・
彼女はお友達を助けたかった。
ただそれだけだった。

渋々応じた夫だったが、ユダヤ人の悲惨な状況を目の当たりにして、ユダヤ人の逃亡を助ける決心をする。

驚き、不可能と訴えるアントニーナだったけれど、怯えるユダヤ人をみて、突き放すことなどできない。

彼女も心を決めた。
彼女の辛い静かな戦いが始まる。

本作の主眼は、アントニーナがどのように振る舞い戦ったか。
つまり女性の目線で描いた戦争なので、戦闘シーンやエグいシーンは比較的少ないです。

だけど、夫がいない家で、ユダヤ人が隠れる家での彼女の苦悩、戦い。
危機が迫ればピアノをひいて
通いの調理係の眼をごまかしつつ
彼女に好意を持つナチス学者を利用しつつ

彼女は戦う。
ナチス学者をいなす行為が夫の疑念を招いても。
涙しながら、だけど信念を持って
「戦う」。

言うは易い行為です。
人として当然のことです。
だけどナチス支配下のポーランドです。
戦う姿、それ自体が尊い。

それもまた、戦争の真実。

彼女にとっては、人として当然のことを為した。それだけのことなのでしょう。

その勇気に。
敬意以外の感情を持ち得ません、

彼女を称える映画。
それが制作され、
遠く日本でも公開されたこと自体、
人類も捨てたものではないのでしょう。

追記。
・ホントに同じ人?って感じだったよな。
女神の見えざる手と本作と。
・豊満な露出は必要だったのかしらん?いや嬉しかったけど(笑)(//∇//)
・邦題は・・・原題(Zookeeper's Wife)に近いニュアンスの方が良かった気はしたな。
個人の好みだけどf(^_^;(笑)
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