KUJIRA

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

2.5

このレビューはネタバレを含みます

ジェシカ チャステイン、動物園、実話ベース。映画館では見逃してしまったが、観るしか無いヤツ。
実際のアントニーナに似せているのだろうか。甘く囁く様な話し方が新鮮。安定の演技力を今作も堪能出来た。
どの作品でも胸の谷間を強調しているジェシカ チャステインが、今作では2度もおっぱいポロリ。嬉しいと言うよりは、違和感。夫婦の営みを終えた後と思われるシーン。その時の会話は大事だが、別に裸である必要が無い。営みそのものの描写があれば不自然では無いが、作風からして営みシーンは不要。誰の趣味?
キャストが総じて地味。別に悪い事では無いが、旦那がお爺ちゃんに見えるのは如何なものか。
旦那の後をノコノコついて行って、レジスタンスの拠点がバレて焼き討ちされる。ドイツ軍が家の周りにゴロゴロいる状況で、ドイツ将校と話した直後に「ヒトラークソ喰らえ!」と叫ぶ。何だこの最悪のガキは、と憤っていたら、アントニーナの子供だった。そっか大きくなったんだね。ムカつく顔なんだけど。
動物があまり描かれていなかったのが残念。もっと残念なのは、動物を野に放っていた事。生態系を壊す原因となる。とは言っても当時、そんな考え方は無いのだから仕方ない。
動物を撃ち殺すシーンは胸糞が悪くなる。
ジェシカ チャステインが動物達と打ち解けている様はムツゴロウ氏を連想させる。象、河馬、バイソン、猿、ライオンの子供など完全に飼い慣らしている様に見える。
アントニーナを中心に描く事で、話が静的となり、盛り上がりに欠ける。基本、家で大人しくしてる訳だから。そこのアクセントがドイツ将校の横恋慕では物足りない。
逆に、旦那の活動は動的であり、興味が尽きなかった。養豚を隠れ蓑にしてユダヤ人を拾って来る流れは、スパイ物の面白さに通じる。残飯回収を装い人を運ぶシーンはツボ。トラックに残飯を少し入れてから人を投入、上から残飯を掛ける。残飯と人間のハーモニーやぁ〜。
KUJIRA

KUJIRA