ニクガタナ

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のニクガタナのレビュー・感想・評価

3.6
ナチスに侵略されたワルシャワでユダヤ人たちを動物園の地下に匿い、300人もの命を救ったヤンとアントニアーナ夫妻の実話。序盤の動物たちの扱いが見事。ワルシャワ侵攻時の空爆シーンとか、街に出た猛獣をどうやって撮ったのか?ユダヤ人救出ものの実話って次々明らかになって、もう、一つのジャンルのよう。どれもいつ見つかるかとヒヤヒヤして見てらんない。主人公アントニアーナ役のジェシカ・チャステイン「女神の見えざる手」とは全く印象違って慈愛に満ちた女神感。彼女に想いを寄せる、ヒトラー直属の動物学者を演じたダニエル・ブリュールは「ヒトラーへの285枚の手紙」で甘ちゃんなゲシュタポだったあいつかぁ。本当はいいヤツなナチス役に向いてるんだろうな、顔立ちや雰囲気が。元々夫妻の友人だったが、権力かさにだんだん遠慮がなくなって行き、その好意を多少利用もするアントニアーナを見咎める旦那ヤンの嫉妬、葛藤が分かりやすくて切ない。全て戦争が悪い。
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