動物園と戦争について。
戦争が起こると、
真っ先に動物園は破壊されてしまう。
檻の外へ出てしまうと危険なので
多くの猛獣たちが殺処分される。
日本でもやはりそうだったと聞く。
昔、保育園の遠足で先生に教えられたこと。
これは第二次世界大戦中のポーランド
ワルシャワ動物園で起こった出来事の実話。
園長夫妻は空っぽになったその檻に
多くのユダヤ人を匿って、命を救った。
とりわけ妻アントニーナが持つ母性は
動物たちを愛するのと同じように
分け隔てなく人間たちを守った。
そして彼女と対比される形で描かれた
ヒトラー直属の動物学者ルッツ・ヘックは
絶滅した動物の復元を夢見ていた。
この映画で描かれた一つ一つの
パズルのピースを掛け合わせて感じること。
人間が動物を支配している
という見方をしてしまえば、
動物園も倫理的に問題がある
と言えるのかもしれない。
でも動物たちを心から愛せることは、
命の尊さを知れるということであり
平和へと繋がるものなんだよと
この作品は教えてくれてるように思う。
Zoo is the peace.