このレビューはネタバレを含みます
映像として、ドイツ軍から逃亡するユダヤ人をみると、当時のピンと張り詰めた恐ろしさが少しでもわかったような気がする。
どちらにせよ、客観的にしか見ることができないのだが…
前半の戦前のシーンに動物が多く登場する。爆撃され、銃殺される動物もたくさんいたが、どのように撮影しているのかが気になった。虎や象、その他多くの動物が本気で叫んでいるように見えた。
後半につれ、動物から人間(ユダヤ人)へと題材が動いていく。軍が園内に来た時に声を出さずに隠れるシーンはハラハラとしたものだった。
そして、本作全体を通して、主人公のアントニーナの強さと不安さが観るものを魅了する。
全体を通して、満足のいく演出、内容であったが、終わり方は無難であった気がする。