はなこたちゃん

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命のはなこたちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

オープニング
寝室のベッドで幼い子の足元に寝ている2匹のモフモフは
ネコでもイヌでもなく
なんと、ライオンの赤ちゃん☺️

常に自然体の色んな動物が側にいるのが素敵

序盤でアントニーナ役のジェシカ・チャスティンが、動物園の動物の世話をしたり、戯れたりするシーンが本当に自然体でリアル💕
動物との接し方で
アントニーナという人物像が
よく解る印象的なシーンがたくさん
動物好きにはたまらない
それ故に、動物達が犠牲になるシーンは
本当に辛い🥺

戦争は、戦場で戦うことだけでなく
女性や子どもたち
そして動物達の命まで無惨に奪うものなのだと
改めて思い知らされ

絵本「かわいそうなぞう」を思い出した😢

あれ程の愛情を注いで大切に育てている
動物達を
手放さなければいけなかったり
目の前で容赦なく撃ち殺されたりした
ヤンとアントニーナ夫妻の苦悩

そんな中、
様々な動物達に愛情を注ぐのと同じように
他者へも分け隔てなく
危険すら顧みず
300人にもおよぶ
異教徒であるユダヤ人の命を救った
夫妻の深い愛と強い信念

戦闘シーンは少ないながらも
戦時下の緊迫感が凄くて
特に、
ホロコーストの悲劇を目の当たりにしたヤンと
日中、ドイツ軍に囲まれた中で沢山のユダヤ人を匿いながら生きた心地がしない日々を過ごすアントニーナが互いにストレスをぶつけ合うシーンは、
グッとくるものがありました。

ゲットー内で再三、ヤンに脱出の手を差し伸べられたにもかかわらず、自らが運営する孤児院の子ども達と運命を共にするコルチャック先生も又深い愛情を持って、最後まで子ども達を恐怖から救うべく尽力された

戦争という無情の中で
正義と愛を貫いた方々の尊い物語

ユダヤ人を救った実話と言えば
シンドラーのリスト
杉原千畝
ソハの地下水道などがあったけれど
当時、その良心と正義感から
同じ様にユダヤ人を救った方が他にもいらっしゃるのかもしれませんね

少なくとも
どんな時代、どんな時であっても

困っている人
助けが必要な人に対して
例え何も出来ないとしても
何かしてあげなくては…とか
他者を労わる気持ちは
誰もが持っていた、持っていると
信じたい😌