ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命の作品情報・感想・評価 - 47ページ目

ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命2017年製作の映画)

The Zookeeper's Wife

上映日:2017年12月15日

製作国:

上映時間:124分

3.8

あらすじ

1939年、ポーランド・ワルシャワ。ヤンとアントニーナ夫妻は、ヨーロッパ最大の規模を誇るワルシャワ動物園を営んでいた。アントニーナの日課は、毎朝、園内を自転車で巡り動物たちに声をかけること。時には動物たちのお産を手伝うほど、献身的な愛を注いでいた。しかしその年の秋には、ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発。動物園の存続も危うくなる中、夫のヤンから「この動物園を隠れ家にする」という驚く…

1939年、ポーランド・ワルシャワ。ヤンとアントニーナ夫妻は、ヨーロッパ最大の規模を誇るワルシャワ動物園を営んでいた。アントニーナの日課は、毎朝、園内を自転車で巡り動物たちに声をかけること。時には動物たちのお産を手伝うほど、献身的な愛を注いでいた。しかしその年の秋には、ドイツがポーランドに侵攻し、第二次世界大戦が勃発。動物園の存続も危うくなる中、夫のヤンから「この動物園を隠れ家にする」という驚くべき提案をされる。人間も動物も、すべての生けるものへの深い愛情を持つアントニーナはすぐさまその言葉を受け入れた。ヤンがゲットー(ユダヤ人の強制居住区域)に忍び込みユダヤ人たちを次々と救出し、動物園の檻に忍び込ませ、アントニーナは得意のピアノや温かい食事で、彼らの傷ついた心を癒していく。時にそのピアノの音色は、「隠れて」「逃げて」などの合図になることもあった―。この“救出活動”がドイツ兵に見つかったら自分たちだけでなく我が子の命すら狙われてしまう。夫のヤンが不在になることも多い中、アントニーナはひとり”隠れ家“を守り、決してひるむことなく果敢に立ち向かっていった。いくつもの危険を冒しながら、いかにして300もの命を救ったのか―。

「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」に投稿された感想・評価

藍沢悟

藍沢悟の感想・評価

3.0
ヒトラーの影が大きかった中、彼に屈せずに戦った夫婦の姿に胸を打たれた。
ユダヤ人を匿っていることを隠し続けた夫婦の生活は観ていて息苦しく、年数が出るたびにまだ終戦にならないのかと絶望した。
あの数年間は、想像を絶する。

最初の動物園が開園してからの一連の流れが本当に素晴らしいと思う。
アントニーナの愛溢れる動物への接し方に早くも涙が出た。
だからこそ、戦争に突入して、動物たちが殺されていくのは観ていられなかった。
戦争で犠牲になったのは人間だけじゃない。
動物だって、犠牲者なのだ。

ジャビンスキ夫妻が戦い抜いたその半生を、存分に味わってもらいたい。
somal

somalの感想・評価

3.7
プレミアム試写会
もともと観賞予定だったのですが、ジェシカ・チャステインの舞台挨拶があったので良い機会と思い参加(武田双雲もゲストで登壇し、達筆な書道を披露)

せっかく来日して舞台挨拶までしてもらって大変申し訳なく思うのですが、いろいろと気になるところがある作品でした

具体的に挙げるとするならば、役柄に対して化粧濃すぎだと思うし、衣装も体の線を出し過ぎなんじゃないかと思うんですよね
全く感情移入できませんでしたよ
隣の女性の寝息も気になりました😅

間近に観る彼女はいつもの役柄から受ける高圧的な印象と異なり、サービス精神旺盛で、優しくて可愛らしい感じでした
日本人ばかりの六本木は少し変な感じがしました
なつ

なつの感想・評価

3.5
“女神の見えざる手”を観て、ジェシカさんに魅了された私。
ジェシカ登壇トーク付き上映会にイソイソ出掛けた。
まさかのっ!ジェシカは客席側から登場し、ツーショットに応じ、サインし、バッチを配る。
いやぁ、ほっそい、色気むんむんで麗しかった。間近で観たジェシカは美しかった~。
で、映画ですが…。300人のユダヤ人を匿い救った夫婦の実話。
ワルシャワ動物園は今もあるそうです。
実に、慈しみ深い、とんでもない事を成し遂げた話なんです。
でも、私は、象さんの出産シーンしか泣けなかった…残念!🐘
映画は3点で、0,5点はジェシカ加点で、すみません。
らら子

らら子の感想・評価

4.0
人道的支援は本当に素晴らしいことです。
でも、ナチス支配下のポーランドという状況下において、自分や家族の命を懸けてでも行動できるだろうか?
いや、そういう時だからこそ行動した人々が本当の勇敢な人たちなんだろうなぁー。私にはとても真似のできないことです。
ゲットーからユダヤ人を救うために、動物園を軍に支給する物資として養豚を始め、そのエサのための残飯運搬のトラックの荷台にユダヤ人の乗せたりと、当時の困難さが伝わります。
アントニーナは本当に阿弥陀様というか慈愛の神様です。それは人間に対してだけではなく動物たちにも。
ナチスの高官にお色気作戦も使いますけどね(笑)
でも一個人が300人もの人々を助けたのですから本当に凄いことを成し遂げた女性です。
ラストもいろいろと良かったですし。
反戦映画は多くの人が観て、その思いを知り、伝えていくべきだと思います。

 アントニーナ(ジェシカ・チャスティン)の普通の人っぷりがつらかった。たとえそれがノンフィクションであろうとも、この凡人性までスクリーンに映した映画は稀だと思う。しかしだからこそ、その凡人性を徹底してほしかった。

 アントニーナは慈愛に溢れ、多くの人から愛される人格者だ。ナチスから迫害されるユダヤ人を300人も救ったわけだから、当然英雄であってしかるべきである。けれども、彼女は特段賢いわけでも、超常的な力を持つわけでも、運が良いわけでもなかった。勇気ある「普通の人」である。ノンフィクションとは言え、ここまで誠実に主人公の凡庸を描いた作品は少ないだろう。(フィクションではむしろ極端に知性に乏しい人物になりがちだ。ex.『街のあかり』)

 が、この凡人性を最後まで活かしてほしかった。アントニーナたちが救った300人は、なぜその300人だったのか?ごく少数の人物を除き、その理由が省略されている。よもや無作為とは思えず、僕はそこに作られた聖人性を見い出してしまった。もちろんアントニーナの勇気は非凡である。しかしそれは先述の凡人性に裏打ちされた勇気である。だから尚更、この300人がどういうドラマがあってこの300人だったのかは描くべきだった。

 そこを除けば、本作は大胆さすら感じるほどリアルである。先ほどから述べている通り、この映画は勇気ある「普通の女性」の物語だ。ゲットーでナチスの迫害を受ける人々も、アントニーナの家族も、あるいはナチス側の人間だってかつては普通だったかもしれない。我々はそんな凡人性に絶望し、嫌悪し、けれども希望を見い出すのだ。
第二次世界大戦時のポーランドが舞台の映画。実話に基づく映画ですが、ワルシャワ動物園にユダヤ人たちを匿う様子が“多様性”の表象になっているあたりは、同時代性を感じる。これは監督を務めたニキ・カーロが意図したことでしょう。正直飛び抜けたところはないけれど、ジェシカ・チャステインのハイスコアな演技など、見どころは多い。ドキュメンタリー感を演出するため、本筋とは関係ない日常的なシーンを程よく入れているのも良いですね。
ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命
12/15公開ですが 一足早くレビュー。
第二次大戦中、300人ものユダヤ人の命を救ったある夫婦の実話を描いた物語。

1939年 ポーランド・ワルシャワ
夫婦で動物園を営むアントニーナ(ジェシカ・チャステイン)とヤン(ヨハン・ヘルデンベルグ)は、独ソ不可侵条約の締結によって侵攻してきたドイツ軍の占領下に入り動物園の存続が危ぶまれてしまう。
ヒトラー直属の動物学者 ヘック(ダニエル・ブリュール)に取り入り閉鎖は免れるも、ゲットーに隔離されたユダヤ人を見過ごすことができない二人。
園内にドイツ軍兵士が駐在する中、ゲットーから連れ出してきたユダヤ人を動物園の地下に匿うことを決めるのだが…。
正しさを貫くことが困難な時代において愛と正義を重んじた夫婦の姿を通し、今ある平和の価値を 命の重みを描いた作品だ。

冒頭、たくさんの動物と園内を自転車で駆け巡るアントニーナが映し出される
さながら各動物が世界のあらゆる国・人種に、動物達を分け隔てる檻が国境に見えた
自転車で縦横無尽に走り回り各動物と触れ合っていくアントニーナは、世界を繋ぐ希望の架け橋のように感じられた

序盤、たとえ見てくれが違う者同士でも分かり合える可能性があるのだと信じさせてくれる
また、見てくれが同じ者同士でも何かしらの違いを捏造して分かり合えなくなる可能性もあるのだと失望させられる
人にはどちらの可能性も宿っているのだと突き付けられる。

戦争 差別 偏見
歴史を振り返れば、あなたもぼくも何が正しくて何が間違っているのか判断できる
誰が正義で誰が悪なのかもハッキリ分かる
だけど、それらは数多の犠牲の上に成り立つ「今」を生きているからできること
ぼくらが過去の人間より優れているとかでは決してないし、今在る世界の正義と悪は容易には見抜けない

人は過去や歴史という名の教訓がなければ間違える
あったところで間違えてしまうことばかりなのだから、無かったのならもっともっと間違える
そして、間違えないと中々気が付くことのできない生き物でもある
間違えて 痛い目に遭って 何もかもイヤになって、そこでようやく学び始める
自分事だと思えるようになって、初めてその身と心に沁み渡る。

正しさや正義を貫き通すのには覚悟がいる
時代が時代であれば、死の危険だって付き纏う
何もかも手放し傍観者であった方が生存率が高くなるであろう時代に、彼女達は勇気を振り絞る
正しいことは正しいと
間違っていることは間違っていると
できるだけの力があるのにやらないのは良くないと
見て見ぬフリはできないと
自分のためだけでなく、誰かのために行動する
とても当たり前のことなのに、誰もが躊躇してしまいがちな道を突き進む

仮にぼくらがあの時代へ放り込まれたとして、一体何ができただろう
どれだけ正論を説いたところで、淘汰されるのが関の山
理不尽に抗い続ける強い心と行動力がなければ、太刀打ちなんてできやしない。

彼女達のように語り継がれる存在はもちろんのこと、名も知られず死んでいった英雄達だってきっといる
ぼくらは当たり前のように日々を生きているけれど、今過ごしている日常は先人達の勇気と犠牲の上に形成されたもの
耐え難きを耐え 忍び難きを忍んできた者達が繋いでくれた今を生きている

彼らがそうしてきたように、あなたやぼくだって後世により良き未来を遺す義務がある
明るい未来を築けるかどうかは、「今」を生きるぼくら次第
負の遺産しか遺せないのであれば、暗く淀んだ世界が待っている
全ての人と人とが理解し合える世界になれば最高だけど、人が人である限りそんなことは起こり得ない
だからこそ、歴史という名の戒めが必要であり 人に宿る多くの可能性を示していくことが大事である。

劇中、何も知らず地獄への片道切符を握らされる子ども達がいた
あの屈託のない表情に涙した
人の心はスポンジのように善意も悪意も吸収する
かつては誰もがあんな表情をしていたはず
家族に注がれる愛 善悪をジャッジするための歴史
どちらも欠けたあの子ども達が不憫でならなかった
彼らに理不尽を強いるのが同じ大人であったことが虚しくて仕方なかった

あんなことは絶対にあってはならない
そんな風に思えることが、この世界では何度も起こる
繰り返すのも止められるのもぼくら人間
自分には一体何ができるだろう。

歴史を良き方向へ推し進めていくのは、いつだって勇気ある者達
より良き未来を築くためのバトンは、今を生きるぼくらに託されている

世界平和だなんて考えるとハードルが高くなるかもしれないが、身近な人間関係を大切にし 自分に出来ることを全力でやっていれば自ずと世界は変わるはず
やれるだけの力があるのにやらない
目の前で苦しむ人がいるのに無視する
そういった行為の蓄積が、明るい未来も自分の可能性も閉ざしてしまう
やるべきことをやるだけだ。

知っておいて損のない実話 触れておいて損のない勇気だと思います
ぜひ劇場でご覧ください。

青春★★★
恋 ★
エロ★★
サスペンス★★★★
ファンタジー★★
総合評価:A
よみうりホールの試写会で鑑賞。
上映後拍手が起きるぐらい素晴らしい映画だった。
赤十字国際委員会駐日代表のリン・シュレーダー氏と、NPO法人ホロコースト教育資料センター代表の石岡史子氏のトークショー付き。
ポーランドのワルシャワで動物園を運営していた家族がユダヤ人を匿い逃がしていた実話を元にした映画。
目をそむけたくなるシーンもあるぐらい戦争の悲惨さが伝わってくる内容だった。
アクション映画やギャング映画とかで銃声がいっぱい流れる映画を今までいろいろ見てきたけど、今までで一番銃声が心に響く映画だった。平和な世界になることを切に願わずにいられなくなった。
ガーコ

ガーコの感想・評価

5.0
これがノンフィクションだとは…。

動物たちをこよなく愛したアントニーナの慈悲深い心に感動しました。

綺麗なドレスを着ていても、象のお産で子象が命の危機になると、汚れなんて気にせずドロドロになって子象を助けます。

動物たちを家族のように扱う、彼女の深い愛情に癒されました。

ですが、感動の気持ちはあっという間に消え失せてしまいます…。

徐々に戦争が激しくなると、ポーランドはドイツの襲撃に遭ってしまうのです。

ワルシャワ動物園の動物たちも、ドイツ軍の攻撃により、たくさんの命が奪われてしまいました。

彼女がこよなく愛してきた沢山の動物たちが犠牲となる現実に、涙が止まりませんでした…。

非力な動物たちの残酷な死に打ち拉がれるアントニーナと夫。

空っぽになった動物園に愕然とする中、夫の「この動物園を隠れ家にする」という一言が、沢山のユダヤ人の命を救うことになるのです。

夫の真面目な優しさと妻の真っ直ぐな愛情。

命を守ることに必死になる二人の姿に涙しました。

動物も人間も同じ生き物であり、かけがえのない大切な命。

自分たちの命の危険を顧みず、数多くのユダヤ人の脱出に協力した二人に拍手を送りたいです。


また、夫がワルシャワ蜂起のレジスタンスだったことに驚きました。

革命軍であったからこそ、彼が沢山のユダヤ人たちを匿っていたのだと思います。

動物を愛し守ってきた優しい夫が、戦争という悲劇によって人殺しに成り替わる現実は複雑な心境でした。

戦争さえなかったら、彼が銃を構えることもなかったでしょう。

第二次世界大戦の悲劇が一人の動物園の飼育員の生き方さえも変えてしまうと思うと、戦争は本当に恐ろしいです。



杉原千畝さんのように、多くのユダヤ人を解放してきた夫、オスカー。

彼の功績が21世紀の現代に認められ、映画化されたことに感動しました。

本当の英雄とは、命を守る人のことを言うのだと思います。
ゴン吉

ゴン吉の感想・評価

4.0
実話に基づいた作品ですが、ストーリー展開はフィクション並みに楽しめました。

原作は、ダイアン・アッカーマンの「ユダヤ人を救った動物園 ヤンとアントニーナの物語」。
原作未読のため、最後まで結末がどうなるのかわからず、楽しめました。
自分たちの命を落としかねないリスクを背負ってまで、他人を助けることは、なかなかできないことです。
日本人では、杉原千畝領事代理が1000人以上のユダヤ人の命を救ったことが有名ですが、ヤンとアントニーナ夫婦は個人ということもあり、リスクは極めて高く、素晴らしい夫婦だと思いました。

後半、動物たちへの愛情の場面が少なかったのが残念でした。

多くの動物たちの命を救えなかったことに対する自責の念が、彼女たちを動かしたのかもしれません。