ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命の作品情報・感想・評価 - 51ページ目

「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命」に投稿された感想・評価

YUKA

YUKAの感想・評価

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ポーランド・ワルシャワで動物園を営む夫婦の勇気と信念が描かれた映画。

とても描写が繊細で、淡々としたシーンでも観る側を飽きさせない。
冒頭のアントニーナが動物園を自転車で巡回するシーンは、彼女がいかに動物を愛しているかがよく伝わってきた。自転車で巡回してるだけなのに。このシーンだけで泣きそうでした。

ナチスのポーランド侵攻により落とされる爆撃。それによる動物達への被害。みていてつらかったです。これが現実だったと思うと、尚のこと。

家族のように愛していた動物達を失い、壊された生活の中でも逃げることをしないアントニーナの強さには、胸を打たれました。
『正しいことをしたいだけ』という彼女の言葉が印象的だったし、生きる者への分け隔てない愛情と強い信念をもってユダヤ人を救うという困難な道に挑んだ彼女は、シンドラーや杉原千畝に次ぐ英雄です。

アントニーナ役のジェシカチャスティンは色気がありすぎる女優さんですね…彼女の演技もすごく好きです。

首を打たれたヤンが、終戦後特に後遺症がある様子もなく無事に帰ってきたのは、え?と思ってしまったけど、あの夫婦、そして家族が幸せになったのならもうなんでも良いです!
今年の最後に素晴らしい映画を鑑賞出来てよかった。
Soto

Sotoの感想・評価

3.8
ジェシカ・チャスティンの演技!!
「女神の見えざる手」の、バリバリキャリアウーマン見てからだと、今回の母性溢れる優しい母は真逆!なのに完璧!笑
内に秘める意志の強さという面では一緒かもしれない

ストーリーはシンプル。ホロコースト映画特有の悲しさ、人の優しさは心に響く。
まにー

まにーの感想・評価

3.4
動物園あんま関係ない
こういう事実を知れただけで良かったと思う
自分の行動は人間として正しいか。この映画の時代に正しいことを何年もやり抜いて生き続けることの凄さは、いまの時代に想像がつかないくらいだろう。

情報が溢れて一見平和で何が正しいか考えずとも何となく生きていける現代。正しいことを自分で判断して、声をあげ、一歩踏み出す勇気と力が欲しいと思えた素晴らしい映画でした。

「女神の見えざる手」のジェシカ・チャステインが母性と人間の強さを見せてくれます。

男性ならきっと動物になってジェシカの胸の中で休息したいと思える映画でもあります❤️
健一

健一の感想・評価

4.0
女流監督だけあってとても丁寧な創り。泣所のツボの抑え方もほぼ完璧。我々日本人特に関東に住む人は上野動物園の象のハナコの物語を連想してしまう。生きるか死ぬかの大変な時代それは同じ命を持つ動物達だって同じ事。崩壊した街並みを駆け抜けていく動物達が印象的。
映画の素晴らしい点はフィクション、
ノンフィクション共に描く事が出来る点
にあると思います。
ドイツのポーランド侵攻にあたり
動物の被害描写はホント痛々しかった。
人間のエゴな争いに動物が巻き込まれる
ことに胸が痛みました。
しかし、これが事実だったんですね。
多くのユダヤ人を救ったいわゆる
『ナチス』映画ものは是非多くの人々に
観て頂き、後世に残していかないと
ならないですね。
その為に映画という媒体があるという事
を思い起こしてくれる作品です。
ジェシカ・チャステイン様、そして
この映画には関係ないですが
ジェイク・ギレンホール様が
最近私の中でのベスト俳優です。
yossy

yossyの感想・評価

3.4
一般の市民が、この時代背景でここまで出来るというのが凄い。きっともっと危ない橋をいくつも渡ったのではないか…と思う。

ジェシカチャスティンは存在感ある。ここ数年の中で個人的には最もお気に入り。
レク

レクの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ユダヤ人を救った人物として最も有名なのはシンドラーではないかと思います。
また、ユダヤ人を救った日本人としては杉原千畝が有名ですね。

そして、もうひとりユダヤ人を救った一人の女性がいました。
今回はその一人の女性とその家族を描いた史実です。
アントニーナはヤン・ジャビンスキの妻であり、何百人というユダヤ人を救うために、自らの動物園を利用したとされています。



さて、今回は
アントニーナが自宅の地下室に匿っていたユダヤ人たち。
その中の一人の少女が描いていた壁絵について考えていきます。


まず、印象的なのが六芒星ですね。
六芒星はユダヤ人を象徴するものです。

ダビデの星
ユダヤ教、あるいはユダヤ民族を象徴するしるし。二つの正三角形を逆に重ねた六芒星(ヘキサグラム)といわれる形をしておりイスラエルの国旗にも描かれている。

六芒星は古代ヒンドゥー教やバアル神崇拝などでも用いられており、ヒンドゥー教では「シャコナ」(「調和と抱擁」)を意味します。
神バアルとは人身供犠を求める偶像神として崇められ、悪霊ベルゼブブと同一とされています。
また、六芒星は6つの角、6つの三角形と6角形があることから黙示録の666の預言と関連付けされ、反キリストと獣の象徴であるというオカルト的解釈もあります。
ヒトラーが六芒星をユダヤ人に強制的につけさせたのも、バアル神崇拝やオカルト的解釈によるもので、ユダヤ人を侮辱し燃やし尽くすという意味合いからだったと考えられているそうですね。

いい意味で取れない内容もありますが、少なくとも本作における六芒星は希望の象徴ではないかと思うわけです。

上記でも申し上げましたが、「調和と抱擁」という言葉が一番しっくりとくるんですよね。
六芒星は地下室の壁だけでなく、ラストにも動物園の至る所に描かれていました。
まるで輝く星のように、金色の塗料で。
アントニーナたちはこのダビデの星を描くことで、ユダヤ人たちへの敬意を表しているのでしょう。


次に、壁絵に描かれていた内容についても考えていきます。
印象的なのは人間が動物として描かれていた点ですね。
少女ウルシュラによって描かれたピアノを弾くウサギ。
これは十中八九、アントニーナとウサギ(ピョートル)でしょう。

ウサギはユダヤ教において不浄な生き物とされています。
カシュルートで食べてはいけない動物のひとつです。
一方で、イースターにおけるウサギは多産であることから、生命の復活と繁栄を願う象徴とされています。
「ノアの方舟」で有名なノアは神から「清い動物を7つがいずつ、清くない動物を1つがいずつ」生き延びさせるよう命じられ、この区別は単に人間が神へのささげ物に対して抱いていただけでなく、神によっても価値的に是認されていると考えられています。
また、ウサギに名付けられた「ピョートル」はイエス・キリストの使徒ペトロを意味し、天国と地獄が記されたペトロの黙示録に繋がる。

以上を踏まえて、ナチス政権によるユダヤ人の迫害はある種、不浄な生き物ウサギの立場を意味していると同時に、善悪が神によって裁かれること、ユダヤ繁栄を願う希望の絵なのではないか?

そして、ユダヤ人を救い匿うアントニーナという女性をイースターにおけるウサギ、つまりは希望の象徴として表しているのではないでしょうか?



カメラワークを外すことで残虐シーンもあまりなく、暗い話でも万人に見易い構成となっています。
その一方で万人受けに仕上がっているために少々薄味な部分も多々ありますが、本作品が見せたい部分、物語の語る部分としてはかえって良かったのではないかと考えています。

副題の「アントニーナが愛した命」とは
動物園の動物であり、匿ったユダヤ人であり、自分の家族でもある。
動物が好きな人に悪い人はいない…かどうかは分かりませんが、悲しい物語の中でも優しい気持ちになれる。

戦争とは人と人が争うもの。
そんな認識が強いと思いますが、戦争で失われる命はなにも人間だけではない。
動物の視点から戦争というとモノを描き、人としてどうあるべきかを問うこの作品は非常に良い映画でした。
i

iの感想・評価

3.3
ジェシカはスタントなしで本物の動物達とのシーンを演じている(赤ちゃんゾウだけがCG )。『女神の見えざる手』の強い女性とは違った、内面の強さや繊細さ、いろんな愛などをうまく表現していて幅広い役ができる人だなと。

プレミア上映会
ジェシカ・チャステイン 登壇
まこと

まことの感想・評価

3.8
世界の偉人伝 37人目


守れなかったのは

失ってもまた元通りにできるもの


守りきったのは

一度失えばもう二度と元通りにできないもの