Hiroking

菊とギロチンのHirokingのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
1.5
〖青春群像劇〗
大正末期にあった女相撲の青春群像劇らしい⁉️
長いわ…ダラダラふぎて辛くなって…止めた作品でした😱💧

2021年1,722本目(▲164)

他のユーザーの感想・評価

長すぎる…
歴史的な背景を入れないと言うのはわかるけど…
純粋に女相撲に向き合う話のが良かった敵わない😔
しかし、偏見に満ちたしょうもない時代だな😩
mashako

mashakoの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

こういうの読まないとこの映画の意味わかんねーよ。
『ギロチン社リーダーの中濱鐵と古田大次郎を中心にして、仲間達との友情を描く青春映画みたいなものが出来ないか?とずっと思っていた。でもギロチン社は最終的にテロに走り、なかなか一般の人達からは理解できない。リャクと言って企業から金を巻き上げては、稼いだお金を酒と女に使う。俺らみたいなアホな男子は「いい感じやなー」と思うんだけど(笑)まあそういう男子ばかりではないので、映画としてはなかなか難しいなと。
そんな頃、1990年に出版されたばかりの井田真木子さんの「プロレス少女伝説」という本を読んで、そこに女相撲の歴史のことが書いてあった。明治時代に女相撲という興行が始まって、農村の婦女子達がそれを見て家出同然で追っかけて行って力士になったと。何故ならば当時農村の婦女子は、すごく虐げられたと。すごい男性社会で男の子は家を継ぐから重宝がられたけど、女は女工になるしかなかった時代に、力士になって女相撲で強くなれると。これはいいな、と思って。
「菊一輪ギロチンの上に微笑みし 黒き香りを遥かに偲ぶ」そういう短歌句だったんだけれども、菊っていうところを花菊という名前にして、女相撲の映画にしようと。『菊とギロチン』だと!このタイトルだとイケてるなと思った(笑)。それでやり始めた。(瀬々敬久監督 2018-7-20 Cinema Art Online)』
TT

TTの感想・評価

2.0
ふた昔前の下手な学生演劇のような芝居をずっと見せられる苦痛。映像もよろしくない。
もちこ

もちこの感想・評価

3.6
弱いやつは何にも変えられない
絶望は滅亡じゃないぞ



アナキストと女相撲人々を群像劇化したらそれぞれはもちろん素敵だけど、長い。
結局暴力でしか解決できない感じが時代的に仕方ないにしろ、すこしイラッとしてしまった。
獄中の手紙?をナレーション的な感じで叫んでる演出も、理解はできるしやりたいこともわかるけど、かっこいいかと言われたら、うーんという感じ。
この作品が前後編じゃない理由がわかった気がする
闘う女性は美しい

タイトルバックの出方かっこよすぎ
木竜さんはもちろんですが大西さんの演技すばらしい
東出はこういう古い役が似合う
189分て!でも木竜麻生とか山田真歩とか大好きだから観れるわ。笑井浦新出ると映画は締まる。
この時代の人種差別、男尊女卑、格差社会。
東出って小物の役合うよね。
これは天皇陛下が嫌われるのもわかる。
女相撲の暗い歴史。
さすが瀬々監督、体張った演技とか怒鳴り演技はシーンは迫力。
木竜麻生は最高だな!!
暴力だろうと経済力だろうと力こそパワー!!
現実は残酷!!

最後のスポーツマンの笑顔に泣いたわ。
eiganoTOKO

eiganoTOKOの感想・評価

4.5

このレビューはネタバレを含みます

このノンポリとリベラルしかいない地獄社会で、天皇制批判、アナーキスト、プロレタリアートと女相撲、DVから抜け出すために強くなりてえ女、差別されてるとはいえレズビアン(ゲイではないとこもポイント)を描くだけで最高とまず言いたいわ。
そんで、俳優に在日女性がいるってんだから、つべこべ言わずに満点だろ!!!
亭主の元にしょっぴかれる小桜に、「こざくらぁぁぁぁ!!」と叫ぶやつらとナカーマになりたい!!
憲兵に連れてかれそうになった仲間を守るため、親方に守るって言ってただろうがぁ!と男ぶん殴る大関すきぃぃぃぃ!!!

…と激賞したいとこだけど、脚本原作の書籍化した栗原康の限界。
女にだらしない男を支える女像から抜け出せない限界にイラっ
童貞野郎と叫びながらアナーキスト仲間殴るのイラっ
女ひとり救えねえで何が革命だ、の台詞にイラっ
神の怒りを買い、雨を降らせることで干魃対策で女相撲が呼ばれた、にイラっ
女相撲の強さが結局男の腕力でレイプされ全然役立たねえことにイラぁっ

時代、史実の限界といえばそうだが、ギロチン社と女相撲が出会っていたら?のファンタジーなんだから、どうせならもすこし女の見せ場出せコラ。
栗原康と言えば、伊藤野枝の本でも自由恋愛してるノエさいこー!みたいな褒め方しかしてなくて、自分の解釈だらだら書いて女のふしだらってよくねえ?!みたいな文章が世間的にはウケてるけど、ある種のパターナリズムしか感じないんですよね。
まずそのふしだら最高褒めが男の幻想だってこと理解しとけメーン?

あとギロチン社の中浜哲が、満州行ってみんな平等作りたいとかぬかすが、それアナーキズムじゃなくて植民地支配とどう違うわけ? 史実に忠実だとしたらオマエそこんとこどう考えてたんだよ、と問いたい。
彼らが死刑になったのは許すまじだが、ギロチン社は平等社会は作れないね、残念でした〜と、嫌味のひとつでも言いたくなる。

でもまあいい映画です。
なんぼなんでも長いが笑

在日女性の十勝川が、首切られそうな男を守るため、天皇陛下バンザーイって泣きながら叫び、自警団が同じく万歳叫んだ時にタックルして黙らせるシーンはクソ泣ける。名シーン。
貧困層の農民の気持ちわからんボンボンに対する「右翼」側のいいぶんもリアルでいい。

今だって地震があった直後に井戸に毒デマがミーム化して差別をギャク化してるし、「いい在日」を演じさせててたいして変わらんグロテスク状況。
日本は市民革命が今まで一度も起きてない全体主義国家ばんざーーーーい!!!

しかし自警団てどの時代でもクソメンしかいないのはなぜなの教えて誰か…。
素晴らしかった。

軍国主義の日本。
皮肉なことに戦争を推奨する者の中にも、何のために、誰のために戦っているのか、それが正しいのかさえ分からない。
そして覆い重なるように訪れる関東大震災により相次ぐ難民、干ばつ。

自由に。格差のない社会に。
登場人物皆、今の時代よりも遥かに根が太く沸々とした憤りを感じる。自分がなんて贅沢なんだろうとすら思えた。
女であること、国籍が違うこと、貧しい身分であること、そういうの全部ひっくり返して「世の中を変えたい。力を奪い返したい。」

強くなれば今まで諦めてたことができるかもしれない。このやりきれない悔しさ、憎しみを覆せるかもしれない。
そんなことを女相撲を通して感じられた。
何と『大虐殺』がDVD化されてるのをフィルマークスで知り早速買いました。
直ぐに絶版になって5万円位になる前に買った方がいいです。
同じくアナーキスト集団「ギロチン社」の面々を主人公とし瀬々監督も『大虐殺』を可也参考にしていると思われる『菊とギロチン』ですがコレはお話しにならない出来です。
「ギロチン社」と「女相撲」が出会ったらというifの歴史の話しだけど之がよく分からない。
三時間の苦行でした。
テアトル新宿でのキャスト・スタッフ30人登壇の舞台挨拶とか記事とか見てましたけど何か『閃光のハサウェイ』と同じく二千円の特別料金だったとか(因みに両方とも「テロリスト」達が主役だ)映画館で見てたら怒り狂ってたかも。
フォロー先様も書いてるけど、この時代で関東大震災・ギロチン社・テロ・暗殺・というとやっぱり山田風太郎による一連の『明治物』を思わずにはいられない。
『忍法帖』と並ぶ風太郎明治物は『帝都物語』に先駆ける(ていうか荒俣センセイは可也参考に(パクって)してる)ifの歴史や実在の人物達とバケモノ、妖怪、超能力者による異能バトル小説。
古田大次郎役の寛一郎って最近佐藤浩市と一緒にCM出てるその二世なのね。
佐藤浩市の息子だからってお客さん扱い何でしょうか?
何か殴られても何しても「キレイ」でいまいち気合いが入ってないです。
それからギロチン社首魁である主人公・中濱鐵役の不倫野郎ですけど唐田さんは見事に消えたのに何で今も東出はシレーっと仕事してんの?非常に不愉快何ですけど。
この時代の極左テロや大杉栄らアナーキスト達とギロチン社をエンターテインメント小説で描いているのは大塚英志しかいない。
その集大成とも言うべき小説『木島日記もどき開口』は凄かったです。
中濱鐵と古田大次郎が革命起こして昭和が来ないifの世界のSF異能バトル映画とか誰か作って欲しいです。
換気

換気の感想・評価

-
暴力が多くて辟易した。
終始暴力を振るうのは男で、女は従属するしかない存在であることをひたすらに突きつけられた。

女相撲の一座でひたむきに生きる女性たちの姿には希望のようなものも感じたが、結局打破することのできない男女格差があった。

「女一人救えないで何が革命だ」とアナーキストらは言ったし実際に女を救っていたが、なぜ女は救われる立場でなければならないのか。

花菊は暴力夫から逃げ「つよくなりたい。つよくなるしかない」と相撲の道に突き進むが、結局超えられない格差が現実にはあって、やりきれないな〜と思った。



朝鮮人の十勝川が在郷軍人と自警団にまつり上げられるシーン、ひどすぎた。地獄絵図。

「貧乏くじ引いて戦争行ってきた」「しかも意味のない戦争」
渦中で暴力を下すのは小作農出の貧困な弱者たち、そして暴力を受けるのもまた朝鮮人や女性などの弱者、
いったいこの怒りどこに向ければいいのだろう。

そしてこの構図は今も受け継がれてるのでは。

浜辺で女力士たちが踊る姿はとても美しかった。

見ることが苦行に感じる部分も多かったけど主演の木竜さん、みていて心が澄んだ。
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