グラビティボルト

菊とギロチンのグラビティボルトのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
3.5
冒頭から事態を「窃視する」感覚が強く押し出されているし、登場人物が何かを目撃する事でドラマや揉め事に発展する映画。
後、東出らを筆頭としたギロチン社の
言葉が伝播する映画であるという作りが明確でわかり易い。
後、人物の内面を反映させたような濁った海や(テンションの高い場面ではちゃんとキレイ)、ところ狭しと画面を覆う枯葉、狙い通りに降りだす雨など瀬々映画らしい不気味さに満ちている。
只、明らかに長いし発声の豊かな東出が退場して以降はパワー不足を感じる映画だった。力作には間違いないが。