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菊とギロチンのaskQのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
4.2
怒涛の189分。仕事帰りだったけど一切ダレることなく最後まで観ることができた。スクリーンから、物凄い熱量の悔しさや怒りや悲しみやらがドカッと放出されてた。
「百円の恋」を観た時にも思ったけど、悔しさが人を何倍も強くするんだな。

実際に存在していたという女相撲の迫力にやられた!女性たちが様々な事情や背景を抱えながらも「もっと強くなりたい」「相撲を極めたい」と闘う姿は本当に美しくかっこよかった。
最初は見世物的な目で見ていた観衆が、彼女たちがひたむきに闘う姿を目の当たりにし、次第に心を掴まれていく様が印象的だった。

アナーキスト集団の面々も実在の人物たち。この不穏な時代に自由と平等を求め、精一杯闘っている人たちがこんなにもいたんだと改めて知った。

祭り囃子のような音楽がめちゃくちゃいいな〜と思っていたら、エンドロールでアフリカの楽器が使われていることを知りビックリ。映画と全然関係ないけど…音楽しかり、すべてのルーツはアフリカにあるんやなぁ。
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