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菊とギロチンのmuraのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
4.5
制作が国映か!大作が続く瀬々監督だけど、ピンク四天王としての矜持は忘れないってことか。ほぼ裸が出ないピンク映画を作ったことだけでも賞賛に値する。

女相撲。山形より発祥し、全国で20以上の団体が興行をおこなっていたと。一方でギロチン社。アナーキストの集まりで、ヤクザまがいのことをしながら革命を目指す。女相撲とギロチン社を通して強くなることを夢みる女と男の物語。

大杉栄、甘粕正彦、幸徳秋水に正力松太郎…そして摂政皇太子の暗殺。関東大震災に朝鮮人狩り。なかなか骨太。こういったところをテーマに映画を作り、しかも3時間飽きさせないとは。すごいわ。

舞台は大正時代。地方改良運動の最中、国権の拡張と風紀の粛清を目指す在郷軍人。偽善が爆発する。現在とまったく同じじゃないかと。

それに対する強烈な風刺。映画として素晴らしいとしか言いようがない。

在日朝鮮人に「天皇陛下万歳」と言わせようとする在郷軍人。何の意味があるのか。この国では弱い人間は生きていけないのか。

いや、ホント素晴らしい。