ブレンダン

菊とギロチンのブレンダンのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
2.9
関東大震災後の自由な空気が少しずつ弾圧されていく時代の駆け込み寺みたいな女相撲が物語の中心です。この女相撲っていう存在自体がそれだけでかなり面白いんです。
女相撲はちゃんと迫力があっていいですね。相撲のシーンだけでも価値ある気がします。特に木竜麻生さんは良かった。
もうひとつの軸であるギロチン社。口ばっかりで全くうまくいかないダメダメな感じもよく出ていました。
震災時の虐殺の話が出てくるのですがこの歴史は知っておいた方がいいと思います。今なお災害が起こるとこういうデマは流れるし人間の醜悪な部分だと思う。ただ自警団の面々がかなりエキセントリックでむしろ今現在見かける感じの人々に近い感じがしました。コスプレっぽいんです。まぁヤバイ人たちなので間違ってはないんだけど、当時の退役軍人がこんな感じにヤバかったのかは少し気になりました。
「目の前にいる人を救えなくて何が革命だ」っていうのがどんどん前面に出てくるのでお話がこじんまりしていきます。彼らは何も成し遂げることなく死んでいきます。彼らの理想は現実を強く生き抜く女相撲に託されます。
不満は長すぎるという点です。3時間越えは流石に長いです。説明台詞もかなり多いし「気づいたら3時間経っていた!」みたいな映画ではありません。