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菊とギロチンのakihiko810のレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
4.4
舞台は大正末期、不穏な空気が漂う関東大震災直後の日本。物語の軸となるのは、かつて実際に日本全国で興行されていた女相撲の一座「玉岩興行」と、実在したアナキスト・グループ「ギロチン社」の青年たち。力自慢の女力士のほかにも、元遊女や家出娘が集った「玉岩興行」、失敗を繰り返しながらも信念を貫こうとする「ギロチン社」が、ともに抱く「差別のない世界で自由に生きたい」という純粋な願いによって、性別や年齢を越え、強く結びついていくさまを描き出す。

3時間とかなり長いが、かなり好みであった。女相撲パートとギロチン社パートが絡み合って物語になるところがよい。ギロチン社連中の「革命」が結局は口だけでしかなく、最終的に「女のために戦う」とテーマが等身大に落ち着いていくところは賛否両論あるだろうが、個人的にはかなり好き。
演出が荒っぽいのも賛否あろうが、この時代の熱気を伝えるのであろうから自分はOKだと思う。
詰め込み詰め込みすぎての3時間、という映画