さゆりんご

菊とギロチンのさゆりんごのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
3.7
関東大震災の傷跡が残るなか、軍事が拡大する重苦しい時代、ひそかに興業を重ねる女相撲。物語はフィクションだが、女相撲は実在したらしく、立場が弱く強くありたいと願う女たちの描写が重厚だった。

主人公の木竜麻生が鮮烈、甘ちゃんだが狂気も感じる東出昌大はハマり役、韓英恵は難しい役柄ながら見事、渋川清彦もすごいよかった。

大正時代にそのままカメラを持っていったようなリアリティー。演出を抑えた語り口ながら、ただならぬ意気込みを感じた。