やまモン

菊とギロチンのやまモンのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
4.2
【自由への限りない渇望】

突然だが、私たちは恵まれていると思う。こと、自由というものに関しては、過去のどの時代よりも。

行こうと思えばどこへでも行けるし、何でもできる。貧困であるからといって日本にいる限り、滅多なことでは餓死することもない。

しかし、かつては皆そうではなかった。国家による支配、家長による支配や多くのしがらみに理不尽に縛られていた。

そんな時代に居た、自由への飽くなき渇望を抱いた人々の群像がこの作品である。

アナーキストと女性相撲部。やっていることは全く異なる訳ですが、行動する上でのエネルギーは、根本的には、どちらも同じ。

人は、自由を求め、自由のために力を求める。

力を得た者はあらたな支配者となり、それに反発する者が、新たな自由を求めて戦いを始める。

一向に進歩しない所を見ると、これもまた人類の性なのでしょうね。