YasuyukiMuro

菊とギロチンのYasuyukiMuroのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
3.6
瀬々敬久監督、2017年シネマ旬報2位(1位は『万引き家族』)
時は大正末期、関東大震災の混乱の最中、社会の変革を目論むアナキスト、ギロチン社の男たちと、様々な事情を抱えながら女相撲に参加する女たちの人生が交錯する。

構想30年、監督はクラウドファンディングで資金を集め作ったとか。やりたい事を詰め込めるだけ詰め込んだ3時間!いや〜熱量は凄いが正直ちょっと長い^_^;

ギロチン社のメンバーの行動がことごとく中途半端で地に足がついてないのに対し、女相撲の面々は、歯を食いしばりながらも力強く時代に抗う姿が対照的。
特にギロチン社のチャラ男担当 東出昌大さん、あんな事の後だと何となく色眼鏡で見てしまうのは私だけでは無いはず^_^;

一方ヒロイン木竜麻生はじめ在日コリアン役の韓英恵などは、女力士役を文字通り体当たり演技、相当相撲の稽古もした感じがしました(エロは無し)。

溝口健二監督の『残菊物語』にも女相撲の一座が登場してたけど、当時は一般的な娯楽だったのかな。ただ相撲=国技的な意味合いが強くなるにつれ、見せ物的要素もあった女相撲は徐々に廃れていったという。

100年前、革命を目指した若者たちと女力士の生き様に想いを馳せる、、、
少しは生きやすい時代になっただろうか。