土の中からこんにちは太郎さん

菊とギロチンの土の中からこんにちは太郎さんのレビュー・感想・評価

菊とギロチン(2016年製作の映画)
2.5
韓英恵さん目的で鑑賞。
やはり凛とした良い演技をする。
セットや小道具に気合が入っていて見応えがあった。
親方のキャラクターと衣装が粋。
「棒演技」とよく揶揄される東出昌大だけど、激情的な大正から昭和前半の男性像にかなりハマる人だと感じた。
和装から洋装へと移りゆくモダンな衣装が様になって映える。
この人が竹久夢二を演じたら実生活の背景とも併せて色々とハマり役になりそう。

鑑賞中、中島みゆきさんの「ファイト!」が何度も思い出された。
関東大震災が1923年、ファイト!のリリースが1983年。
花菊目線で見れば、60年経っても女性の扱いは改善されたとは言い難い。
更にこの後、時代は本格的に戦争に突入していくことを知っている身としては、堕ちていく怒涛のラストはやるせなさが募る。

口先ばかりで地に足がついていないうえに先走ってるだけの犯罪者(男達)と、男尊女卑の時代の風潮に抗おうと藁にもすがるように女相撲に身をやつす女達との対比が面白い。

ただ、3時間は長い。
長く感じる最大の要因は聞き取りづらいセリフが随所にあること。
字幕付けてほしい。
あまりにも聞き取れない箇所が多過ぎて巻き戻して確認しようとも思えない。
よって、"ノリ"でしか内容を把握出来ない。
大正時代のこのような人物についての知識を備えていなかったので尚更だった。

もっと色々わかりやすければ「この世界の片隅に」と連続して観られそうなんだけどなぁ…。