菊とギロチンの作品情報・感想・評価 - 18ページ目

「菊とギロチン」に投稿された感想・評価

buccimane

buccimaneの感想・評価

4.5
2年だか3年前ケイズシネマでの特集の際とにかく金が無い!ってパトロン集う映像何回も見たからもちろん支援してるとかじゃないけど完成を見るの感慨深いものがある。
震災で始まりつつ現代に通じる問題点をビンビンに強調してくるけど特に軍人会のやつらが困ったいかれポンチだと思ってたらいつの間にか権力持っちゃうのとか既視感ありまくるじゃないですか。
相撲とるシーンもこんなに迫力出せるものなのかと驚いた。
しかし地に足の着いた女力士に比べてアナキストのほうはなぜこんなにフワッフワなのか。ワーワー言ってて誰が誰やらという感じだし。
開始早々の和田さんのポロリも流石だと思ったし鈴木卓爾さんや吉岡さんのスパイスの効かせかたにも唸った。
冒頭から事態を「窃視する」感覚が強く押し出されているし、登場人物が何かを目撃する事でドラマや揉め事に発展する映画。
後、東出らを筆頭としたギロチン社の
言葉が伝播する映画であるという作りが明確でわかり易い。
後、人物の内面を反映させたような濁った海や(テンションの高い場面ではちゃんとキレイ)、ところ狭しと画面を覆う枯葉、狙い通りに降りだす雨など瀬々映画らしい不気味さに満ちている。
只、明らかに長いし発声の豊かな東出が退場して以降はパワー不足を感じる映画だった。力作には間違いないが。
KeiRalph

KeiRalphの感想・評価

3.6
大正デモクラシーの時代を抗う者たちの闘争と青春の記録。3時間の超大作であるとこをチケット買った後に気付き、それなりに覚悟をもって臨みました。

しかし東出君、あんな演技もできるようになったんやなぁ…と、何様目線と言われようが目を細めました。あとはなんつっても女相撲。当時の風景を知る術は無いですが、男子のプロレスより歴史が古いと言われる女子プロレスの起源と考えれば、大変に貴重な再現度では無いでしょうか。何より力士の取り組みの演出に嘘っぽさが無いのが素晴らしい。親方役の渋川さん、パンク侍に続く適役でした。

そして女相撲と類をなし、最も鮮烈な印象を与えるべきアナキスト集団のギロチン社…なんですが、思ったほどその思想や生き様について浮き彫りになっていなかった様に感じるのは私だけか。身体表現を主とする女相撲より分かりにくいとはいえ、なんかもうちょっとツッパリ具合が前面に出て欲しかったです。

ストーリーの展開も、3時間の長尺の割に駆け足感が強い。史実通りなのかどうか分かりませんが、一日のうちに起こる出来事が怒涛過ぎて、エピソードのいちいちを噛みしめる事が出来ませんでした。

あとギロチン社の必殺技であろう爆弾の扱い!ボカーン!と爆発するたびに失笑してしまった…

女性という立場の蔑視の象徴である女相撲が、権力の象徴である警察に真っ向から立ち向かうラストシーンは今に通じるメッセージと受け止めました。この調子で全日本女子プロレス黎明期を映画化してくれんかな。
caerupyoco

caerupyocoの感想・評価

5.0
189分、集中力が無さすぎる私が1秒も飽きなかった。好きなシーンがもう挙げきれないくらいあるんだけど、最後の告白、タイトルの出方がはんぱない どんどんピークが更新されていく感じ 普通に生きることの方が難しかった時代、ひとつひとつの台詞が真理だなっておもった。あと東出さん演じるアナキスト中濱鐵が最強 この時代にこんな長身イケメンいるかいって思ったけどそんなの関係ないくらい後半声だけの出演ですら存在感が無敵だった泥臭くてかっこよかった。長いけど、いっぱい出てる役者さんがもう毎回素晴らしい演技してるからもはやこっちは毎秒感情が忙しすぎた
なかい

なかいの感想・評価

4.8
エネルギーに満ちた映画だった。
女性が、若者が、自由に生きたいとひたすらに闘う。
本当に熱い作品。もっかい観たい。
koms

komsの感想・評価

-
すごいものをみてしまった。
強く生きたい、正しく生きたい、でもそれが歪む事もあるし、間違える事だってある。木竜麻生の東出昌大の、筧一郎の韓英恵の眼が、強く生きたい女達の姿が美しくて、ボロボロ泣いてしまった。理想通りに生きるなんてなかなかできないからかっこ悪くなるし、弱い事だってなにも悪くない。だけど人間の尊厳を守ることは諦めたくないよ。しょっちゅう観たくなるような映画じゃないけど、こういう作品を作る監督を応援したい。この時代、1人でも多くの人に見て欲しいと思った。
本当にこの映画に出てくる男連中は意気地が無いやつばかり!(親方除く。)
そして女達はみんなキラキラ輝いている。
しかし花菊を演じた「木竜麻生」さんて魅力的な表情をするなぁ。
そして十勝川の色香にやられそうでしたw
当時の史実は良く判らないけど中浜鐡ってあんなにどうしようもないやつだったの???死刑にする価値も無いんじゃないの。
SALLYDETH

SALLYDETHの感想・評価

3.9
強くなりたい女たち最高だった。命がけの女相撲…この戦いに終わりは無い!パワーもらった。
あーる

あーるの感想・評価

3.5
大正時代後期、当時のアナキスト集団と、これもまた実際に行われていたという女相撲との交流を軸に描かれています。

政府や軍人たちの圧力に屈しないために、この激動の時代をどうしたら生きやすくなるのか、自由を手に入れることができるか奮闘する男たち。女たちも強くなければいけないと切に願う気持ちの表れが相撲を通してとても強く感じられます。

観る直前に3時間越えの特別公演と知り、、、実は、身構えましたが、真実に基づいて描かれていることもあり、物語に入り込むことができたのであっという間でした。
映画的な爽快感も感動もなく共感出来るキャラクターもいない。主人公も結局は流されてるだけの人だしな。だけど妙な熱さだけで3時間の長丁場は全く飽きさせずに観せてしまう。なんとも歪な傑作。
いかにもなスィーツ企画を端正な映画術で綺麗にまとめ上げた「8年越しの花嫁」と同じ監督がこれを撮ったというのが凄い。どっちも傑作だけど方向性が180度違うんだもんな。