菊とギロチンの作品情報・感想・評価・動画配信 - 3ページ目

「菊とギロチン」に投稿された感想・評価

時代の表現が拙くて現代人が昔の服を着て時代劇を演じている感じがありました。衣装もまっさらで庶民の底辺感が欠けていたと同時に、あからさまなセット、間に合わせなロケーションにもげんなりしました。

活動家の闘争、その躍動を描き出そうとしていることは判りましたが、粗野なだけの類型的な人々に見えました。野望のある人間は、かならず坂本龍馬型で語られるわけです。

女相撲は痩身ばかりで女郎の集団に見えました。興行の様子に臨場がなく、躍動もなく、観客の囃し立ても学芸会でした。いったい何なのかと思える、長い長い相撲観戦シーンでした。ふんどしを鳥居に干していましたが、いいんでしょうか?

台詞は情感過多ですが、話はたいへん解りにくいものでした。編集もかなり入り組んでおり、前後の脈略が見えず、かれらがなぜ、なにを怒っているのかが掴みにくかったと思います。また、カメラもやたら動きます。手持ちもありました。ベテランにしてこの素人っぽさ、わざとなのでしょうか?

愁嘆場が、何度も出てきます。
朝鮮人女相撲が受けてきた差別を披瀝する、ヒロインが辛酸と理想をぶちまける、東出昌大が満州国の夢を語る──「貧乏人も金持ちもいねえ」とかなんとか、官憲が朝鮮人女相撲を叩きまくる、書生が夫から花菊を取り戻そうと殴り合う、東出昌大の獄中の絶叫、死んだ女相撲の骨を砕く頭領、憲兵に襲撃される女相撲、エピローグの「その後」等々。

いずれも、おぞましいほどイキっていて、無理無理にペーソスを現出させようとしていました。熱い人が、承認欲求に駆られながら撮っている、という感じだけは、ひしひし伝わってきました。
話を解っておらず、心を動かされてもいないので、愁嘆が早すぎるのですが、それは終局でも同じことでした。
総じて映画に認めたのは、押しつけがましい自己弁護、お涙頂戴、エクスキューズ、Abused womanなどでした。

女相撲が死霊の盆踊りの踊り子であるというなら、あるいは、活動家がDolemiteであるというなら、私もこの拙さを解せるのですが、映画は志の高そうな気配を持ち、役者達は激動の時代を熱演で表現しようとしていました。

映画が、志の高そうな雰囲気を持ち、且つ役者が熱演で応えているばあい、親切な観衆が、勝手に寓意やシンボライズや熱情を汲み取ってくれるばあいがあります。すると周囲も感化され、あながち冷評を下すわけにはいかないという気分にもなってくるわけです。

すなわちクリエイターは、主題やシリアスな空気感やポリティカルスタンスによって、大衆の批判を免れる立脚点を持ってしまうことがある、と思います。たとえば若松孝二監督には意外にいい映画がありませんが、パトスみたいな無形のもので地位が確立されているわけです。いうなれば根性も評価されるのが日本映画の伝統だと思います。

また、この映画は活動家の高い志を執拗に強調しているにもかかわらず、一方で木竜麻生や女相撲の女優陣や遊女にエロチズムを付帯させています。こういう二律背反をする演出は居心地がよくありません。活動家の野望を主題にしながら、裸も楽しんでね──ってのは秘宝館みたいな田舎くさい娯楽性だと思いました。
いずれにしても、革命は何を目論んでいるのか、なぜ女相撲と権謀が関わっているのか、なぜ菅田俊の憲兵がどこにでも現われるのか・・・まったく理解不能──個人の感想ですが、ほんとに酷い映画でした。
tomomo

tomomoの感想・評価

3.4
女は虐げられ、戒められ、陥れられても強く生き、もっと強くなりたいと願う。
男は夢と理想を追い求める。

駄目な男達がいい引き立て役になって、女力士たちがより輝いていた。
bb

bbの感想・評価

3.3
女子はどんな時代でも強くないとやっていけないんだな(´-`)
ギロチン社のほうはよく分からなかった…。
me

meの感想・評価

4.6
ずーっと見ようと思っててWOWOWでやってたから見れた✨✨
とにかく熱量がすごい
今村昌平の楢山節考っぽい熱量を感じた
私は好きだったけど〜
評価はそんなでも無さそうですねw
女相撲の話?くらいの前情報で見たけど
男がクソでしたね〜
全員クソ
何が革命だよ
安全な所から夢みたいな理想と詩
は???
最後の中濱の熱いセリフの畳み掛けもほんとに薄くてペッラペラで
まじでムカついた(笑)
その意図でやってると思ってるんだけど(笑)違うのかな
ただ命かけて戦ってるだけ今よりマシなのかな
今は世の矛盾と戦う気力すらないからね
(でも今は食べられないくらい貧しいわけじゃないから戦う必要も無いのか?)

花菊のあいつもほんっと頼りにならねぇ〜
酒に酔って寝てんじゃねぇよ
ほんとに女助けたいならあんなんじゃねぇだろ
最後ばっかいい言葉言って
全然かっこよくねぇんだよ‼️‼️
まじでふざけんな
旦那もクソだけどあいつもクソだし〜😭😭😭
あのくらいの時代の男ってあんな描き方多い気がする
女が虐げられながらそれでも踏ん張って生きてた時代なのかな〜
それを見せられたから女相撲の在り方見え方がすごく変わった

最初は売られたのかな〜とか
どういう経緯で女相撲に??
っていう見方だったんだけど
外が地獄すぎてここが本当に聖地に見えた
女相撲は当時のアイドルでもあったんだね
四股の美しさ
土俵を囲んでの踊り
神聖なもの
女達の祈りをすごく感じた

退役軍人の話も朝鮮の差別の問題もすごく分かりやすかったし
やっぱり私は好きだな〜
退役軍人の制服と現役?軍隊の制服のコントラストがこの退役軍人の卑屈な感情行動を伝えてくる
そういう事かぁ〜
そういういろんな摩擦がある中で弱いものを痛めつけて何とか生きてるっていうのも伝わった

でも女達が本当に素敵だった
大西礼芳すごいね
十勝川の金ばらまいた後の泣き顔
韓英恵の泣き顔もいいんだけど
あのシーン2人がしっかり泣き分けてるっていうか
人間の感情って複雑なんだなぁ〜ってすごく思った

後、方言強めのあのお姉ちゃん
めっちゃいい
どんどん出てきて欲しい

後は親方かっこよかった💕
親方だけは最高にかっこよかった
鯉のぼり使った羽織
(最初に着てたのもいい)
渋川清彦めっちゃかっこよかった✨
なにわ

なにわの感想・評価

2.5
(´ε`;)ウーン…
長いねー。
長編映画でも引き込まれて、長さを忘れるとこってあるけど、、これは長かった…
なんだろ。
当時の若者の鬱積した思いとか社会情勢とかが伝わる前に、痴情のもつれとか、こじらせた感が先に来て、なんだかなーって感じ。
ツタヤ

ツタヤの感想・評価

2.0
天候不良で山登りの予定が中止になり丸一日やる事が無くなってしまったので、189分という長尺のため先送りし続けていたこの作品を見てみる事に。

その年のキネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位という事でかなり期待しての鑑賞だったんですけどねぇ。とにかく長い長すぎます。鑑賞中は停止ボタンで何度も水入り。苦痛な3時間でした。

意味があってのこの長さなら良いんですけど、相撲の取組とかあんなに一番一番しっかり見せる必要があるんでしょうか?撮影した素材をほとんど使用してるんじゃないか?と疑いたくなります。どの場面も半分くらいカット出来そう。

演技も皆さん演劇調の誇張されたもので見ていて冷めてしまった。とりわけ東出さんの演技のテンションはなんだかおかしかったです。

さらに批判を恐れずに書き続けると、そもそも今この時代にこんな映画需要があるんですかね?(この映画が好きな人ごめんなさい!!)学生運動に傾倒していた世代の人ぐらいじゃないかと思ってしまいます。そういう意味では評論家受けはするのかな…。

菊とギロチンのタイトル表示だけは良かった。
きよこ

きよこの感想・評価

3.0
熱量は伝わったが、とにかく長い(゚ω゚)


ギロチン社の脆弱性と女相撲の力強さ。
対比してみせたかったのかな。


全てを奪われて押さえつけられる世界。
女達はどうやって生きていたんだろうな。
現実はどこまでも残酷で、暴力的
それを変えようと願っても一人一人の人間なんてどこまでも無力
力を得たいと願っても、力を得ても、変えられるのは自分の周りのわずかだけ。その積み重ねが何かを変えると願いながら、精一杯生きる。
しかし現実は、それをも無慈悲に踏み潰す。

そんな現実に我々は怒るしかないのか。
迷いながら、ぶつかり合いながら、死に物狂いで暗澹とした時代を駆け抜けた彼ら。
彼らは時代の犠牲者なのか、誰よりも人間らしく生きたのか

東出昌大の不敵な笑みが、現代社会で安穏と生きている我々に、そんな問いを投げかける。
To34

To34の感想・評価

-
とっても良い映画なのかなって思って見てたけど、がっかり。
やりたいことや成し遂げたい事があっても殺人をしてはならないと思う。
そういう時代背景があったにしても心を揺さぶられない。最初から否定的な目でこの映画を見てしまったので未評価とする。
相撲女子の面々、
カメラ、美術が良かった。

友罪のレビューをごらんください。