菊とギロチンの作品情報・感想・評価・動画配信 - 7ページ目

「菊とギロチン」に投稿された感想・評価

uyeda

uyedaの感想・評価

3.9
この卑近で力強く深遠な想像力が今の時代に形になった事実を称賛せざるを得ないと思うのだが。この想像力はやはり是枝的であって、左翼で文字が赤いからといって若松孝二を引き合いに出すのはあまりに貧しい。
韓英恵のファンになってしまった。
くぅー

くぅーの感想・評価

3.9
正に突っ張りと押しだけで攻める様なパワフルな作品でしたね・・・さすがにこのテンションの3時間はぐったりでした。

大正末期、関東大震災直後の混沌とした世相の中、東京近郊で出会った女相撲一座の女力士たちと、アナキスト・グループ“ギロチン社”のメンバーが惹かれ合っていくドラマ・・・で、両者ともにあの時代に存在はしましたが、この二つを大胆に組み合わせて魅せる瀬々監督によるフィクション。

そう、あのギロチン社をどう見せるのか興味津々でしたが、もちろんこの描き方に賛否はあるでしょうが、変に見応えはありましたね。

そして、女相撲一座には様々な不条理な要素が詰め込まれてるのですが、殆どが現在の世の中に通じる部分があって、なるほどと。

革命と万歳に、愛と生が織り成すドラマは、あの若松孝二監督作品を彷彿させ・・・終盤でのあのタイトルの入れ方にニヤリ。

そして、俳優陣達の熱演・・・まずは、ヒロインの木竜麻生の新人らしからぬ存在感に拍手。
東出昌大はここでもいい味を出してみせ・・・注目の寛一郎もいい仕事してます。
さらには、韓英恵を筆頭に、渋川清彦に大西信満に、川瀬陽太に井浦新に篠原篤らと、芸達者だらけのサポートにニンマリでした。
大正の不穏な時代に活動するアナキスト、活動家たちの物語というテーマは個人的に大好きな方面。ただ、映画自体はわりと正当な青春映画だってりして、もっと過激な闘争を繰り広げる物語かと思っていたがそうでもなく。結局は下の人間たちで繰り広げられる闘争くらいで本願には辿りつかない現実。かつての原発・野球・読売新聞の父、正力松太郎がこんなところで出てくるとはちょっど驚いた。そしてそんな映画の製作陣に朝日新聞というのにニヤリ。
hide

hideの感想・評価

2.9
あまりおすすめ出来ません。
正直何をやりたいのか分かりませんでした。
制作側の自己満足に留まっているのが残念です。
津次郎

津次郎の感想・評価

1.0
時代の表現が拙くて現代人が昔の服を着て時代劇を演じている感じがありました。衣装もまっさらで庶民の底辺感が欠けていたと同時に、あからさまなセット、間に合わせなロケーションにもげんなりしました。

活動家の闘争、その躍動を描き出そうとしていることは判りましたが、粗野なだけの類型的な人々に見えました。野望のある人間は、かならず坂本龍馬型で語られるわけです。

女相撲は痩身ばかりで女郎の集団に見えました。興行の様子に臨場がなく、躍動もなく、観客の囃し立ても学芸会でした。いったい何なのかと思える、長い長い相撲観戦シーンでした。ふんどしを鳥居に干していましたが、いいんでしょうか?

台詞は情感過多ですが、話はたいへん解りにくいものでした。編集もかなり入り組んでおり、前後の脈略が見えず、かれらがなぜ、なにを怒っているのかが掴みにくかったと思います。また、カメラもやたら動きます。手持ちもありました。ベテランにしてこの素人っぽさ、わざとなのでしょうか?

愁嘆場が、何度も出てきます。
朝鮮人女相撲が受けてきた差別を披瀝する、ヒロインが辛酸と理想をぶちまける、東出昌大が満州国の夢を語る──「貧乏人も金持ちもいねえ」とかなんとか、官憲が朝鮮人女相撲を叩きまくる、書生が夫から花菊を取り戻そうと殴り合う、東出昌大の獄中の絶叫、死んだ女相撲の骨を砕く頭領、憲兵に襲撃される女相撲、エピローグの「その後」等々。

いずれも、おぞましいほどイキっていて、無理無理にペーソスを現出させようとしていました。熱い人が、承認欲求に駆られながら撮っている、という感じだけは、ひしひし伝わってきました。
話を解っておらず、心を動かされてもいないので、愁嘆が早すぎるのですが、それは終局でも同じことでした。
総じて映画に認めたのは、押しつけがましい自己弁護、お涙頂戴、エクスキューズ、Abused womanなどでした。

女相撲が死霊の盆踊りの踊り子であるというなら、あるいは、活動家がDolemiteであるというなら、私もこの拙さを解せるのですが、映画は志の高そうな気配を持ち、役者達は激動の時代を熱演で表現しようとしていました。

映画が、志の高そうな雰囲気を持ち、且つ役者が熱演で応えているばあい、親切な観衆が、勝手に寓意やシンボライズや熱情を汲み取ってくれるばあいがあります。すると周囲も感化され、あながち冷評を下すわけにはいかないという気分にもなってくるわけです。

すなわちクリエイターは、主題やシリアスな空気感やポリティカルスタンスによって、大衆の批判を免れる立脚点を持ってしまうことがある、と思います。たとえば若松孝二監督には意外にいい映画がありませんが、パトスみたいな無形のもので地位が確立されているわけです。いうなれば根性も評価されるのが日本映画の伝統だと思います。

また、この映画は活動家の高い志を執拗に強調しているにもかかわらず、一方で木竜麻生や女相撲の女優陣や遊女にエロチズムを付帯させています。こういう二律背反をする演出は居心地がよくありません。活動家の野望を主題にしながら、裸も楽しんでね──ってのは秘宝館みたいな田舎くさい娯楽性だと思いました。
いずれにしても、革命は何を目論んでいるのか、なぜ女相撲と権謀が関わっているのか、なぜ菅田俊の憲兵がどこにでも現われるのか・・・まったく理解不能──個人の感想ですが、ほんとに酷い映画でした。
tomomo

tomomoの感想・評価

3.4
女は虐げられ、戒められ、陥れられても強く生き、もっと強くなりたいと願う。
男は夢と理想を追い求める。

駄目な男達がいい引き立て役になって、女力士たちがより輝いていた。
bb

bbの感想・評価

3.3
女子はどんな時代でも強くないとやっていけないんだな(´-`)
ギロチン社のほうはよく分からなかった…。
me

meの感想・評価

4.6
ずーっと見ようと思っててWOWOWでやってたから見れた✨✨
とにかく熱量がすごい
今村昌平の楢山節考っぽい熱量を感じた
私は好きだったけど〜
評価はそんなでも無さそうですねw
女相撲の話?くらいの前情報で見たけど
男がクソでしたね〜
全員クソ
何が革命だよ
安全な所から夢みたいな理想と詩
は???
最後の中濱の熱いセリフの畳み掛けもほんとに薄くてペッラペラで
まじでムカついた(笑)
その意図でやってると思ってるんだけど(笑)違うのかな
ただ命かけて戦ってるだけ今よりマシなのかな
今は世の矛盾と戦う気力すらないからね
(でも今は食べられないくらい貧しいわけじゃないから戦う必要も無いのか?)

花菊のあいつもほんっと頼りにならねぇ〜
酒に酔って寝てんじゃねぇよ
ほんとに女助けたいならあんなんじゃねぇだろ
最後ばっかいい言葉言って
全然かっこよくねぇんだよ‼️‼️
まじでふざけんな
旦那もクソだけどあいつもクソだし〜😭😭😭
あのくらいの時代の男ってあんな描き方多い気がする
女が虐げられながらそれでも踏ん張って生きてた時代なのかな〜
それを見せられたから女相撲の在り方見え方がすごく変わった

最初は売られたのかな〜とか
どういう経緯で女相撲に??
っていう見方だったんだけど
外が地獄すぎてここが本当に聖地に見えた
女相撲は当時のアイドルでもあったんだね
四股の美しさ
土俵を囲んでの踊り
神聖なもの
女達の祈りをすごく感じた

退役軍人の話も朝鮮の差別の問題もすごく分かりやすかったし
やっぱり私は好きだな〜
退役軍人の制服と現役?軍隊の制服のコントラストがこの退役軍人の卑屈な感情行動を伝えてくる
そういう事かぁ〜
そういういろんな摩擦がある中で弱いものを痛めつけて何とか生きてるっていうのも伝わった

でも女達が本当に素敵だった
大西礼芳すごいね
十勝川の金ばらまいた後の泣き顔
韓英恵の泣き顔もいいんだけど
あのシーン2人がしっかり泣き分けてるっていうか
人間の感情って複雑なんだなぁ〜ってすごく思った

後、方言強めのあのお姉ちゃん
めっちゃいい
どんどん出てきて欲しい

後は親方かっこよかった💕
親方だけは最高にかっこよかった
鯉のぼり使った羽織
(最初に着てたのもいい)
渋川清彦めっちゃかっこよかった✨
なにわ

なにわの感想・評価

2.5
(´ε`;)ウーン…
長いねー。
長編映画でも引き込まれて、長さを忘れるとこってあるけど、、これは長かった…
なんだろ。
当時の若者の鬱積した思いとか社会情勢とかが伝わる前に、痴情のもつれとか、こじらせた感が先に来て、なんだかなーって感じ。
ツタヤ

ツタヤの感想・評価

2.0
天候不良で山登りの予定が中止になり丸一日やる事が無くなってしまったので、189分という長尺のため先送りし続けていたこの作品を見てみる事に。

その年のキネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位という事でかなり期待しての鑑賞だったんですけどねぇ。とにかく長い長すぎます。鑑賞中は停止ボタンで何度も水入り。苦痛な3時間でした。

意味があってのこの長さなら良いんですけど、相撲の取組とかあんなに一番一番しっかり見せる必要があるんでしょうか?撮影した素材をほとんど使用してるんじゃないか?と疑いたくなります。どの場面も半分くらいカット出来そう。

演技も皆さん演劇調の誇張されたもので見ていて冷めてしまった。とりわけ東出さんの演技のテンションはなんだかおかしかったです。

さらに批判を恐れずに書き続けると、そもそも今この時代にこんな映画需要があるんですかね?(この映画が好きな人ごめんなさい!!)学生運動に傾倒していた世代の人ぐらいじゃないかと思ってしまいます。そういう意味では評論家受けはするのかな…。

菊とギロチンのタイトル表示だけは良かった。