わたがし

ウォー・ドッグスのわたがしのレビュー・感想・評価

ウォー・ドッグス(2016年製作の映画)
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 こういう実話を観る度に「こうはなりたくないな」という気持ちと「こうなりたいな」という気持ちが同時に湧き起ってくる。どんな手段であれ自分の知恵と努力と才能でのし上がって認められて大金持ちになりたいという欲求はあるし、だからって法を犯すまでしてその欲を満たすのは違う。でもこういう場面って結局気が付いたら法のライン超えてて「今から法犯すぜ!!」って感覚もたぶんないんだと思う。
 そういう「自分ももしかしたらこうなってしまうかもしれない…」というペイン&ゲイン的な恐怖と、純粋に友情ドラマとしてのソーシャルネットワーク的な虚しさと、自分の潜在的な成金根性が刺激されてテンションあがるウルフ・オブ・ウォールストリート的気持ち良さの全部があるすごい映画だった。
 マイルズ・テラーの彼女役の人がそこまでかわいくある必要があるのかよというぐらいメタメタにかわいい。ジョナ・ヒルは人類史上最高峰の役者。
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