このレビューはネタバレを含みます
金持ち相手の個別マッサージで生計を立てているデビッド(マイルズ・テラー)が、友人の葬儀で再会した幼馴染みのエフレム(ジョナ・ヒル)に誘われて合法的な武器入札の仕事で大金を稼いでいくサクセスストーリー。
でぶっちょのエフレムが拳銃を持った黒人の売人グループに引けを取らず、どこ行くんだ? 遊ぼうぜ、と小銃をぶっ放す。
見た目とは裏腹のクレイジーぶりが妙にカッコいい…。
冒頭から中盤にかけて2人のキャラにヘンリーという武器商人(ブラッドリー・クーパー)が加わって、キレキレの彼らを見ているだけで十分楽しい。
バグダッドでアルカイダに追われて、トラックで疾走しながらガソリンを入れて逃げ惑うところに、間一髪でアメリカ軍のヘリが登場するシーンはトリ肌もん。
終盤以降、2人の関係の雲行きが怪しくなり、決別し、破滅していく様はそれまでのブラックなユーモアにあふれる雰囲気から一転、なんとも言えない寂しさを誘う。
それがクライマックスに継がっていくので若干盛り上がりに欠けるようにも感じてしまう。
しかしハリウッド映画お得意の、激しい銃撃戦なんかの無茶苦茶の無理矢理な展開よりは100倍マシだろう。
しかも今作は事実を基にしているということなので、それがまたリアルかなとも思う。
登場人物のキャラありきなとこもあるけど、面白かった