ゆっきー

リャザンの女のゆっきーのレビュー・感想・評価

リャザンの女(1927年製作の映画)
4.0
大傑作。アヴァンギャルドではない、ロシアサイレント。戦争に翻弄される女たち。 田舎の農家の人間関係のおぞましさよ!

いやもうね、戦争に行く夫の隙を狙ってその妻に夜這いをかける父親が気持ち悪すぎてヤバい。この夜這いのシーン、まるでドイツ表現主義のような影使い。襲った直後、女中がハッして納屋を見る。が、納屋には異常はない。音のないサイレントならではの悲鳴の演出。

あと最後のブランコ!! 『ピクニック』や『思い出の曲』では多幸感の演出に使われたブランコというアイテムがここまでおぞましいとは・・・
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