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花戦さのpilmoのレビュー・感想・評価

花戦さ(2017年製作の映画)
3.1
邦画のポスターはどれもこれも出演者をほぼ全員出さないといけないルールでもあんのか?!と思うほど、どの映画もクソダサなのはさておき。。。
野村萬斎の独特な演技も、天才とバカは紙一重的な者なのか?

秀吉と利休の確執の原因はいまだにわからないものの、花僧という庶民的な視点から描いているのが新鮮。初めだるかったが、戦国モノにありがちな戦闘シーンもなく、シンプルな芸術の利休と、華やかな芸術の池坊を描きながら、同じ文化人としての心のつながりをよく表現していたと思う。前田邸を使った生花で、言葉少なに命の大切さを表現したのはお見事。密かに信長に反旗を翻した荒木村重のその後的なのが描かれていたのも歴史好きとしては興味深かった。
言葉ではっきり言わずにオブラートに包んだ物言いをし、相手の深読みに委ねる独特なコミュニケーションは、日本人同士でないと理解できないだろう。
戦国の世では美德だったそんな文化は今や経済的にアダなだけだが。
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