とりあえず観るかということで観た。
いけばなの映像に説得力がある。
ラストの”戦さ"のシーンではいけばなの美しさが説得力の土台になっていた。
野村萬斎演じる主人公がとてもクセのある人物で、映画の中で浮いていた。その浮き方は悪いものではなくて、主人公の奇人ぶりがよく演出されていた。
緊迫感を演出するために、顔のクローズアップが多用されていた。迫力があったが少し退屈でもあった。動きによる演出をもっと見たかった。
ストーリーが面白いかと言われれば微妙だが、池坊専好やいけばなを題材にした映画が他にはないのでそれだけで価値がある。