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花戦さのyのネタバレレビュー・内容・結末

花戦さ(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画の頭から人よりも大きな松の枝を木組みにして生けた昇龍の生け花に心を奪われました。誰の作品なんだろう。実際に生け花の展覧会など見てみたいです( ´◡` )

花も役者さんも素敵なのだけれど野村さんの圧がすごい!出る度にそこでちょっと空気が変わってしまって現実に引き戻されてしまいました。それでも徐々に徐々に慣れていくから不思議。もう野村ワールドですよね。この人がいるだけで映画の色が違くなるんだろうなぁ。

利休の点てたお茶を飲み、役職の合わなさを嘆き泣きじゃくる専好に困るシーンの利休がとても可愛いです。「何も泣かんくても。茶飲むか?点てよか?」ってもう可愛いなぁ。

中盤、仏像のことで秀吉に意を反した利休の所へ持って行って生けた梅の花が本当に美しくて印象的です。仄暗い背景に白い梅の花が柔らかく一筋あたった光を集めて灯っているみたい。

破門状を自分に渡し、専武から菖蒲を受け取った時の刀を翻す様に花を立てる動きや言葉の溜めに光の加減にで見ている私までピッとなりました。

終始綺麗で終わってしまいそうだけれど、本筋の内容は心を裂かれるものでした。利休に専好の長い友人から小さな子まで理不尽に殺されて。首を晒されるシーンはほんの少ししか流れないのに、季が着けていた赤い髪飾りが頭から離れません。

れんが生きていたのに救われました。生け花の発祥の地である六角堂にいつか行って見たいな。

木の水桶って綺麗ですね。花を運ぶにも、庭に水を撒くのにもしみじみ綺麗で欲しくなってしまいました.*