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花戦さのohassyのレビュー・感想・評価

花戦さ(2017年製作の映画)
4.0
野村萬斎シリーズ。
のぼうの城と続けて観るとちょっとキャラクターが似ているし、相手役は佐藤浩市だしで、よりシリーズっぽさを味わえる。

本作の秀吉のように力を持って天下に上り詰めた人というのは、どれだけ忠誠心を示されていても結局は孤独さと猜疑心に苛まれてしまうものなのですかね。
始皇帝も、統一後はだんだんとおかしくなって狂王と化してしまったという話が残っているし。
キングダムの政がそうなっちゃうなんて想像もできないけれど。

大茶会でのかわいらしい生け花しかり、利休に影響を与えるアヤメしかり茶も花も全くわからない僕でも、本作に登場する池坊専好がいける花々にはとても感動を覚えた。
それと、一度仕事で少しだけお会いした以来、その凄まじい美しさにすっかりファンになった森川葵さんが、その美しさを全開にしていて、これまた感動を覚えた。

原作とシナリオがとても優秀なのだろう。
全体を通してとても雰囲気が心地よく、面白さが続く作品だった。
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