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ウインド・リバーのmatsuのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.1
激寒いのでほぼ雪景色のこの映画を鑑賞

インディアン居留地でのネイティブアメリカン女性への性的暴行事件を扱った映画

一言で言うと「アメリカの闇」を描いた作品


(映画内容からの考察)
白人たちはネイティブアメリカン(原住民)を居留地と呼ばれる僻地に追いやってきた

白人たちはネイティブアメリカンをアメリカ国民と認めていない?(はっきりとは言えないが…)ので、インディアン居留地で事件があってもそこの警察はほとんど調べない

※映画ではワイオミング州のインディアン居留地、鹿児島県くらいの広さの場所に警察官が6人しかいないと言っていた(普通に考えて6人でその場所全部を取り締まるのは不可能)

※その場所には雪や自然しかないし、店も娯楽も仕事もほとんどない、ネイティブアメリカンの人々にとっての未来への希望が少ない(…に近い事を映画で言っていた)

よってこの映画のようにネイティブアメリカン女性が失踪しても性的暴行にあっても積極的に調べないし犯人逮捕ができない(というかやらない)

だからエンドロールで全米でネイティブアメリカン女性の失踪者数の統計調査は存在しない(全く把握していない)と言っていた

(難しいのかもしれないが)ネイティブアメリカンの人々に対して、彼らの文化や風習を心から尊重しつつも、いい加減、彼らを普通にアメリカ国民扱いしてあげてほしいな と思った
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