ワイオミング州ウィンドリバーインディアン保留地には実際にイースタンショショーニ族とノーザンアラパホ族が住んでいるとの事。
そのコミュニティで起こってる実話に基づいた作品。
社会派で渋い作りながらもその枠を飛び越えないギリギリのラインでエンタメ映画としても魅せてくれててバランスがとても良い。
ラストの銃撃戦なんかペキンパーやタランティーノ作品かよってレベルの撃ち合いなのに絶妙なバランスでエンタメしすぎてないのが凄いと思った。
重々しく作られてるから銃撃戦までも社会派作品という枠組みの中にちゃんと収まってる気がする。
ジェレミー・レナーとエリザベス・オルセンがとにかく素晴らしいのとジョン・バーンサルも相変わらず良い味出してた。
ところでこういう保留地を舞台にしたアメリカ映画っていくつぐらいあるのかね。
かなりの数のアメリカ映画を見てきたが今まで保留地に関する作品をほとんど見かけた事がない気がする(意識してなかったから覚えてないだけかもしれないが)
戦争系、政治系、黒人差別系、ジャーナリスト系などアメリカには多くの社会派作品があるがネイティブ・アメリカンの現実を写した作品ってあまりに少ないような…。
そういう意味でも貴重な作品だよこれ。