人の痛みを描くことが大変巧みな映画。
撮り方や音楽の使い方も非常にうまい。
目を背けたくなるようなシーンも込みで、すごくうまく作られた作品であり、ジェレミーとオルセンのキャスティングがピッタリはまる。特にジェレミーの銃を持たせた時のプロフェッショナル感、細やかな演技を両方満喫できるという意味では、一番好きなハートロッカーと双璧をなす。
ただしあらすじに被害者が少女、と書かれてることから察することができるかもしれないが、主題がヘビーであり、心に突き刺さる作品。特に性暴力関連でトラウマがある人は要注意かもしれない。一方で、被害者や被害者家族を非常に真摯に、細やかな配慮をもって描いており、あの地域特有の問題だけでなく、普遍的なメッセージをも伝えてくれる映画になっていると感じた。
