生きるか諦めるか
深く積もった雪の中、血で赤く染まった事件現場。遺体は裸足の女性。彼女の死の真相を追う。
舞台はネイティブアメリカンが追いやられた地という時代背景を持つ閉鎖的な町。
張り詰める空気。誰の目線なんだろうという映像に緊張感煽る音。
視覚と聴覚を刺激されるだけで感情は勝手に高ぶるものだ。
白ってこんなにも圧迫感のある色だったんだろうか。
痛みに慣れる。という言葉が印象的だった。
「強い」ということの真意を見せつけられる一作。
映画は娯楽。ただの娯楽では味わうことの無い裏切りと葛藤を与えてくれる。
「鹿が襲われるのは運が悪いからじゃない。弱いからだ」