しょうちゃん

ウインド・リバーのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.8
2018年71本目の劇場鑑賞。

ネイティブアメリカンの保留地を舞台に、
法の支配が及ばない過酷な土地で発生した殺人事件の捜査に当たるFBIの新人女性捜査官と、
その案内役を務める地元ハンターが辿る驚愕の顛末を、
アメリカが抱える現実の社会問題を背景に、
リアルかつ緊張感溢れる筆致でスリリングに描き出す。

ネイティブアメリカンの保留地とは、
ネイティブアメリカン部族の居住のために指定された地区。
舞台となる「ウインド・リバー」は、
ロッキー山脈の隣に位置し、
冬は雪に閉ざされる辺境の地。
ネイティブアメリカンの保留地「ウインド・リバー」で発生した、
殺人事件を中心に物語が描かれるが、
構造は至ってシンプルで、
野生生物局の地元の白人ハンターとFBIの新米の女性捜査官が、
タッグを組んで雪山の中を捜索する。
サスペンスとして描かれる本作ですが、
ネイティブアメリカンの現状を訴えている。
冒頭の羊を守るハンターと、
クライマックスでジェーンを守るハンターの構図がそのままなのは面白い。
不意に炸裂する銃撃戦は度肝を抜かれる。
しょうちゃん

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