dita

ウインド・リバーのditaのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.5
@シネ・リーブル梅田 

重いなぁ。寒々しい景色と相まって緊張感がずっと続く展開に引き込まれたけど、ラストにテロップで示される現実と映画としての着地点が自分の中で消化できない。現代の西部劇というレビューを見てなるほどと思った。わたし西部劇苦手なんやなきっと。

今読んでいる本が死刑に関するもので、人が人を裁くこと、司法のあり方、罪と罰について自分の考えがぐらぐら揺れている。
この映画は死刑を扱ったものではないけれど、今考えているもやもやと重なって引きずれらてしまった。彼女たちの状況は辛く厳しいし奪われた命は戻ってこないこともわかっているし犯した罪が重いこともわかりきっている。無念さもわかる。経験したことのないわたしが何を言っても意味がないかもしれない。
でも、でも、という思いが消えない。人間という生き物が無性に悔しい。
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