ぴろぴろ

ウインド・リバーのぴろぴろのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.0
「死ぬほど寒い」
キーンとした真冬の朝に思わず口から出たことがあったけど、ホントに死んでしまう寒さって どんなだ。
寡黙でシブい健さんみたいなジェレミー・レナーがその確かな演技で存在感を発揮。
差別の奥深さ、罪深さ、そして雪深さ。
色々深い。 特にマイノリティの女性に対する暴力、扱い。
「数ある失踪者の統計にネィティブアメリカンの女性のデータは存在しない。実際の失踪者の人数は不明である。」というテロップが流れる。
広大なアメリカの片隅に、警察も機能しない様な、その土地と悲しい歴史と閉塞感、闇、銃社会である事。 当事者にしか到底理解できないだろう想像を絶する悲しみと怒り、絶望感。
サスペンスとしても、社会派ヒューマンドラマとしても見応えのある映画だった。
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