このレビューはネタバレを含みます
彼女はなぜ死んだのか。何があったのか。
真相に向かって淡々と進んでいく。
ひねりも伏線も何もない。
辿り着く真実はひねりのない非道さでうんざりしてしまう。
それと同時に表れた彼女の心の強さが救いのようで、やはり喪失感を深める。
映画から得た
ある種の悲しみや苦しみには、逃げることなく受け止め、悲しみ苦しみ抜くことで守れるものがある。本編のセリフとは違うけれど、これは目の覚める言葉だった。
娘を失った父親同士のシーンはどれも良かった。
この映画での主演の二人の関係と、エイジオブウルトロンでの二人のやりとりを思い出して感慨深かった。
ここまで、鑑賞当日に書いて、1日経って思い返すと、勘違いしていたかもしれないと思った。
この映画は事件を描いているんじゃなくて、町を描いていたんじゃないかな。
そう考えると、事件発生から解決までまっすぐに進んでいくストーリーも納得。町に住む登場人物は全員がどこか諦めていて、悪い意味で受け止めている感じがする。台詞にも多く出てくる。
そこにひとりのFBI捜査官が外から入って町の状態に触れていく。
マヌケにも今更タイトルが「ウィンドリバー」ということを思い出す。まんま町の名前だ。
これは町の映画だったんだ。