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ウインド・リバーのさんぴんのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
5.0
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#映画備忘録 #20181209
#ウインドリバー
監督脚本/テイラー・シェリダン
#WindRiver
2017/アメリカ/111分
#Amazonレンタル #1日1本オススメ映画
#映画部 #映画好きな人と繋がりたい
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ボーダーラインの脚本の
テイラー・シェリダンによる
フロンティア三部作の三部作目。
ネイティブアメリカン保留地での
レイプ殺人にまつわるクライムサスペンス。
アベンジャーズのジェレミー・レナーと
エリザベス・オルセンのW主演。
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何気なく見たけど大好きな映画です。
新人FBI捜査官と、地元に根付いた
捜査官ではない者との共同捜査もの。
まさしくボーダーラインと同じ構造。
フロンティア三部作の一作目、
ボーダーラインはアメリカとメキシコの
麻薬戦争を描いた映画。
二作目の最後の追跡は本作と同じ
白人と先住民の関係性を描いたもの。
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ボーダーラインと同じく、映画内は
ずっと重苦しい雰囲気に溢れ、
ふんわりした空気はとことんまで
削ぎ落とされたまま最後まで続く。
クライムサスペンスとしてすごく
見応えがあるし、ボーダーラインほど
見る人を選ばないのも良かったかな。
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被害者に対しても、物語が進むに
連れて感情移入してしまう。
ピークはやっぱりあのピロートーク。
二人で新天地で生きたかったんだろな
とか考えるとその後の展開が
更に五倍くらい胸糞展開になる。
そこからのあのラスト。
序盤との同じ展開でカタルシスも
バッチリ、劇映画としても楽しめる。
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映像表現としても新鮮なものがあり
特にトレーラーハウスの場面。
エリザベス・オルセンが
ノックしていると。。。の展開。
大好きなジョン・バーンサルが
出てきてニヤニヤ。
でもいつもやる役柄と違うから
ある種のミスリードにもなってる。
その辺はキャスティングの妙でもある。
あのカットバックはすごく新鮮だし
その後始まる唐突なバイオレンスも
ドキっとするし素晴らしい。
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お話全体が暗くどっしりしてるけど
重い感じではなく、渋さが溢れてて
好きな人にはとことんいい映画。
その上アメリカが抱える社会問題にも
深く切り込んでて、特に最後の
文章はハッとさせられるものがある。
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いやー!良かった!
2018年鑑賞映画でTOP5に入る!
おすすめです😁🎬✨
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