このところ、アメリカの法廷モノのドラマばかり見ているけれど、あれは超都会での洗練された毎日で、同じ国の中でこんなにも環境の違うところがあるのか、これがアメリカなんだなあ、と改めて思う。
以前に観た『ペーパーポーイ 真夏の引力』の湿地帯もトラウマになりそうなくらい怖くて嫌いだったけれど、真逆の気候のこの映画の舞台もトラウマになりそうだ。
そこから抜け出るために大学や軍隊があるというニュアンスのセリフがあったけれど、大学はともかく、生活を変えるための手段としての軍隊という選択。それが、近年の戦争を支えているのかと思うと、それはそれでとても皮肉だ。
比較的尺の短い映画で内容の重さに反して観やすい。
アメリに限った話ではないけれど、若者が未来に夢を抱けて、大人たちが平和で倖せな生活を営める環境を、中央の人間はもっと考えなくてはいけない。