ハレルヤ

ウインド・リバーのハレルヤのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
3.9
ネイティブアメリカンが追いやられたアメリカのウインド・リバーと呼ばれる土地で起こった少女死亡事件。その真相を突き止めるため、新人のFBI女性捜査官と、現地の土地勘に精通したハンターが共に捜査を進めるクライムサスペンス。

ジェレミー・レナーの魅力が全開です。心に傷を抱えた孤高のハンターという役柄で、寡黙ながらも内側に秘める思いは熱く、事件解決へ協力する姿がカッコいい。近年のマーベル関係の作品や「M:I」シリーズでの役とは全然違う彼の一面を見ることが出来ます。

物語の組立は至ってシンプル。基本的にそれほど複雑ではありませんが、寒々とした土地の特性が表れた事件、ネイティブアメリカンが置かれている現状、事件の解決方など、他の映画では見られない特徴がいくつも伺えました。

音楽やカメラワークも含めて、淡々としつつもよく凝って作られている作品だと思いましたね。

これまで「ボーダーライン」や「最後の追跡」などで脚本を務めて、その物語作りに定評があるテイラー・シェリダン。本作が監督デビュー作ということで、今後にも期待したいと思います。
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