ただ、やるせない。
極寒の山奥で発見された一人の少女の遺体からはじまる物語。
世界の奥に追いやられた故の悲劇。
だけどそれは他者を貶める理由にはならない。
作中の台詞に「この世界はフェアじゃない、でも世界には勝てないから俺は感情と戦う」というものがあった。これは本当に忘れちゃいけないと思う。
この作品の中で"加害者"が世界と戦おうとして(反抗しようとして?)
"被害者"が感情と戦おうとしたんだろう。
コリーが何度も訴えていた、ナタリーへの"強い娘"だったいう表現がずっと描かれていた。
ジェーンの病室での台詞で最後の後押しがくる。号泣。
雪山のはっとするような白さと内容の残酷さが対比してて、とにかく画が美しかった。