アメリカとインディアンの闇をテーマに扱ったサスペンススリラー。
「ホクアイパッパとワンダ出てるから観よう〜」というMARVEL民の浅はかなノリで観てはいけない。かなり重いテーマなので結構引きずる。なぜ年度末繁忙期で疲弊した状態で私は見たんだ……???
アメリカの歴史を語る上で欠かせないインディアン。今まで自分の中では開拓時代に西部に追いやられた、西部劇で描かれたイメージしかなかった。迫害も過去のものだと思っていた。
だが、現代にもその迫害は根深く残っており、この映画は事実を元にした作品であるから「過去の出来事」「映画の中の創作物」として済ませることはできない。
繰り返し観るような作品ではないけど必ず観るべき作品だった。普段アメリカの光の部分にだけスポットを当てた洋画をよく観る自分はなおさら。
迫害する側、支配する側は全くもって迫害の認識や罪の意識を持っていない描写がリアルで怖い。
(この作品、娘を愛する父親達の復讐の物語でもある。父親の愛って行動で示されることが多いなと大人になって気づくようになった。父に会いたくなったなぁ。)