Shaw

ウインド・リバーのShawのレビュー・感想・評価

ウインド・リバー(2017年製作の映画)
4.4
06.24.2022
01.15.2024

奪い去った土地でなおも悪逆の非道を尽くし、追いやられた"最初の人々"は無法地帯で苦しみ続ける。白人がその手で生み出し、もはや手に負えることない大きさにまで肥大した悪についに直面する時、それについての映画を当事者がつくる際、単なる謝罪では到底その役目を果たすことはできない。社会問題について語る際、批判の意の強さでいつも蔑ろにされがちなことがある。我々もその問題の一部なのだと。逃げ場はなく、痛みは受け止めなければならず、報いを受けなければならず、最後に残るのは、記憶にのみ蘇る愛する人に恋焦がれるわずかな時間のみだ。それでも向き合わなきゃいけない。大事なことだと思う。
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