ウインド・リバーの作品情報・感想・評価

「ウインド・リバー」に投稿された感想・評価

Yukko

Yukkoの感想・評価

3.8
ネイティブアメリカンを取り巻く陰鬱とした現実を教えてくれた映画

サスペンスものでよくある、謎を解き明かしてスッキリ解決☆ではなく、観終わった後も暗〜い気持ちが後を引く…
tommadness

tommadnessの感想・評価

4.1
ジェレミー・レナーは最も理想的なキャリアの積み方をしてる人ではないかと。
初めて認識したのは、ハート・ロッカー→ザ・タウン→ミッション・イン・ポッシブル→ヘンゼル&グレーテル→アメリカンハッスル、アベンジャーズ 、メッセージとかいろいろ。
どれも良い作品で、安心できる男ジェレミー・レナーにハズレなしということで。

エリザベス・オルセンも安定の良さ。
ホーク・アイ、スカーレット・ウィッチとパニッシャーですよ。

西部劇として、馬の代わりにスノーモービルなのか。
自分の感情に対峙して戦える者は強い。
トランプ政権下のアメリカの闇を物語を通して発信するアメリカの作家は、何気にこの人しかいない気がする…。
murataku

muratakuの感想・評価

3.9
重厚感のある110分
銃声が安っぽくなくていい。

統計ばっかり追いがちな日々なので、
統計がない
ということの重みの大切さはハッとさせられました。
アメリカという国の広大さ、凍死のしくみを知りました。
アメリカのド田舎(辺境)を描いた作品が好きです。
その多くが暴力的で、排他的で、まったくもって前時代的でジーザスクライストなものが多いからですが、今作にも驚かされました。

先住民居住地の現状ってこんなに酷いのか!

子どもの頃に観たジョニデの『ブレイブ』も先住民居住地が舞台だったことを知り、この映画をキッカケに点と点が線で結ばれました。

土地を追われ、居なかった者のように扱われてきた理不尽は、現代もこうして先住民を苦しめ続けている。

雪原を染める血は、アメリカが築いてきた暴力の歴史と言っても良いと思います。

ジェレミー・レナーが西部劇でいう法の執行人のようですが、その銃口は今、見たくないものから目を背けてきた人々に向けられているのです。
ありがとう半田コロナ
害獣の駆逐などを目的とするハンターのコリーは雪原の奥深くで若い女性の死体を発見することから物語は始まる。

季節は冬、断続的に雪嵐が吹き荒れ、気候は過酷。そして、事件の起こった土地はネイティヴ・アメリカンの居留地ウインド・リバー。強制移住と保護政策が町と人心をすさませている現実を背景にストーリーは進む。

コリーはFBIから来た若い女性捜査官のジェーンに協力して、事件の真相と犯人を追う。
捜査モノであり、バディ・ムービーであり、親子(というより、子を喪った親)など複数のテーマがからんでいて見応えはたっぷり。

零下30度にもなる厳しい自然。「ここでは人も動物も強くないと生き残れない」とコリーは言う。かような自然を背景に、人が人を裁くことの意味を問うラストも悪くない。
良作。
natsuki

natsukiの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

気になってたけど観に行けてなくてとりあえずネタバレみたら、もう絶対映画館で観なきゃだめだってなって、下高井戸まで行ってきた。

初めて怒りで体が震えた。
雪の中、裸足で走った彼女たちを想うと、悔しくて涙がでた。
自然より何より、人を不幸にするのは人だという真実。
何もかも奪われた人たちが、法に守られずに生きる世界があるという真実。
無秩序の中で女という性の弱さが浮き彫りにされて、苦しかった。

スクリーンいっぱいの白い景色が綺麗で、孤独で、呑み込まれそうだった。
スノーモービルで自由自在に駆け回るシーンがめちゃくちゃかっこよくて、鳥肌、、。
映像と音楽にどっぷり浸かること、感情を刺激すること、考えさせること。映画としてとてもよく出来ていたと思う。
映画監督という仕事の意義深さを感じた。

誰も救ってくれない。生きるか、諦めるか。
犯人を追い詰めても痛みは消えない。コリーが「世界には勝てない。だから感情と戦う。」と言う。なんでだよ。彼らの尊厳が守られる世界であってほしい。
とがり

とがりの感想・評価

4.0
かつて先住民たちが追いやられ、雪と静寂以外の全てを奪われた地、ウインド・リバーを舞台に連続する少女の変死事件を追うFBIと現地のハンターの物語。

実話に基づく、というのが本当に遣る瀬無い。
魂も凍って砕け散るサスペンス映画。
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