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イレブン・ミニッツのhabakariのレビュー・感想・評価

イレブン・ミニッツ(2015年製作の映画)
4.0
まったく嫌になってしまう。

空に浮かぶ黒点なんていう既視感バリバリのモチーフに、子供じみたSF的愉楽を期待しても無駄だ。
対岸の災禍はいつか僕らのもとにも降ってくるし、それもまた遠いどこかの黒点と見られるだけ。
個人の罪とは全く相関しない。
安心は買えない。

「ママは知っている」
目を閉じても、耳を塞いでも、鼻をつまんでも逃げられない。
液晶ディスプレイの向こうにいるはずの悪夢が、あなたに頰ずりしているのだから。
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