このレビューはネタバレを含みます
冒頭から次々と切り替わる、脈絡のないエピソードたち。
絶妙なヒゲ面が多すぎて一瞬区別がつかず、最初はかなり混乱しましたw
物語が進むうちに、それぞれのエピソードの骨子が見えてきます。
決して並行で描かれるわけではなく、途中で出てくる出来事をキーとして時系列が前後するので、最初の混乱も相まって一度観ただけでは整理しきれない感じでした。
「11分後」に向かって収束していく様は、ドミノのようで終盤面白かった。
しかしそれは、収束地点ではなく、そこを起点とした作品なんですよね。
そしてその起点は、どんな大事件だろうと、描くつもりがなかったのに飛んでしまったインクであり、モニター上の「ハエのクソ」。
他、映像が面白かったです。
観た後は、「ふーん」って感じでしたが、あれこれ思い返すとジワジワくる作品。