傑作なのに勿体無い映画
5時から5時11分のある奇妙な出来事を描いた映画。
この映画の主人公は映画監督か女優の夫ではあるものの、全編通すと製作者は何故こんな血も涙もない良作を作りやがったのか私には理解出来ませんでした。
ちょっとダラっとしているシーンもあると言えばあるものの監督が伝えたい人生の不吉な予感というものがどんなに恐ろしいのかというのがまるでブラックホールの如く描かれた作品でした。
でも突っこみどころあげるとキリがなくて・・・結果的にまず言えばバイク便の男が会社のビルで入ったあのサイコな社長室って何なんだって思ったらそんな陰謀論の話ではなくて、飛行機がかなり低空飛行するシーンがあるので飛行機がホテルに突っ込むという大それた話じゃない。それでもって上空に黒点があるかと思いきやSFにもならない。
で、ラストシーンで警備員が女優の夫を確保するのだけど、せっかく人が死にそうなのに助けない。何なんだよこれ、非常識な映画だなぁと思ったら警備員と女優の夫が責任を負われる話ということになるのですが抽象的ながらラストで表現したいのはこういうことだってことがわかる説得力の強い映画ではありました。
でも一番の黒点なのは登場人物の安否が全然分からんところじゃないんですかねぇ。
