イレブン・ミニッツの作品情報・感想・評価

「イレブン・ミニッツ」に投稿された感想・評価

machida

machidaの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

去年見ていたのですが、鑑賞メモを忘れていました。

ある11人の、5時から11分間に起こるそれぞれの物語。


相関性のないそれぞれのエピソードが、ラストのある一点で交わる。

でもそれが、”すべては必然”というテーマに落とし込まれていないところが良かった。

伏線を回収していって点が線になる、というものでなく偶発的に起こった出来事がラスト一点で重なり合うような。
でもその一点は混沌とした世界に埋もれてしまうような、小さな点。


”神の視点”を思わせるようなラストも格好良かった。
17時から17時11分までの11分間について、様々な人物の出来事を様々な角度から描いていく。
結末に向かう17時11分、女優に枕を迫る映画監督が滞在する1111号室、11という数字に取り憑かれたような映画でした。
バラバラのように見える出来事が1つの結末に向かって収束していくという手法は前々からよくあるパターンであり、新奇性のようなものは感じられませんでしたが、結末が読めてしまったとしてもその悲劇を止めることができない人間の非力さみたいなものを感じました。
ポーランドのゴダールとも称されるイエジー・スコリモフスキが、ある日見た悪夢を参照して描いたという当作。
見た夢が怖かったからそんな感じの映画を作ろう、というおじいちゃんの発想がちょっと可愛いなと思っちゃいました。
まいこ

まいこの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

意味ありげな伏線がぜんぶどこいっちゃったんだ?という感じでしたがおもしろかったです。あんなんで死ぬのは嫌だなぁ…。
最後の引き絵はとてもブラックでした。
あんな大事故でも俯瞰でみたらただの点。
かず

かずの感想・評価

2.0
結局、空を見上げて見えたという黒い物体はなんなん?
イエジー・スコリモフスキ監督が82分で描く「17時から17時11分の11分間」の映画なのだが、様々な人達の立場で繰り返し描かれる11分間。
不思議な映画であり、一回観ただけで全貌を理解するのは難しい気がする。

衝撃的なラストは凄い。
スコリモフスキ大丈夫? 複雑なストーリーがオチに結ばれた挙句にスローモーションとか何十年前の映画だよ
ここまで観終わった後に「?」となった映画は初めてだった。
仮

仮の感想・評価

2.0
バンテージポイントとかラッシュライフ的収束を期待していた
 登場人物の全員が俗物であり類型的である。だから誰にも感情移入できない。人物が映画に登場するためには、多かれ少なかれ、理由が必要だ。典型に対する類型、正義に対する悪、または特別な生い立ちや体験など、映画のシチュエーションに合った人物でなければならない。
 しかしこの映画では、そこら辺にいそうな俗物たちが、それぞれの小さな欲望のために利己的に動くだけだ。並列的に描かれるので、誰を中心に見ればいいのかわからず、注意が散漫になってしまう。簡単に言えば退屈ということだ。
 ラストシーンも期待外れで、この映画を作った意図が理解できない。偶然の事故に巻き込まれる話なら、震災の被害者を取材した短いドキュメンタリーの方が、まだ状況を理解できるし、同情も共感もできる。
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