実話に基づいた作品。
パリ郊外のとある高校で、多様な国籍の落ちこぼれが集められたクラスの担任として、教師歴20年のベテラン歴史教師、ゲゲン先生が赴任してくる。
人種差別、宗教差別、家庭環境の悪さ、とにかくクラスは学級崩壊状態で、誰も自分たちに期待せず、全てを諦めている無気力な生徒たち。
ゲゲンはそんな彼らに、とあるコンクールへの参加を提案する。テーマは、アウシュヴィッツ…
イヤイヤながらもプロジェクトに取り掛かり始めるも、否定的で、おふざけはする、喧嘩はする、でやはり無理なのか、と思われる滑り出しも、徐々に彼らの中に変化が出てくる…
ストーリー的には先が読めるものの、その過程のリアルなカオスぶりや、研究テーマのヘビーさが、気づくとストーリーの中にドップリのめり込ませられていた。
一気に観れて、爽快感もあって、お奨め。
ゲゲン先生役、アリアンヌ・アスカリッド。とても良い演技。引き込まれました。