ジーハ

健さんのジーハのレビュー・感想・評価

健さん(2016年製作の映画)
3.4
高倉健が生涯で出演した作品数は205本。

そのうち自分は10本も観てないと思う。
でも彼が亡くなったあと、
追悼でやってた彼の作品たちを全て録画した。
とにかく残しておかなくちゃ!…て
気持ちに駆り立てられた記憶かある。

インタビューで
マイケル・ダグラスが高倉健について
語っていた言葉がとても印象的だった。

「 KENには自然に存在するという
  不思議な能力があった。
  
 相手が喋ってる時健さんは聞いてる
 だけだが、観客はKENの方に注目す          
 る。それは目に見えない力     」

・・・まさにそれだ!
自分がずっと高倉健に感じていたをこと
をマイケル・ダグラスは言葉にしてくれ
ていた。

昭和一桁生まれなのに
すごく長身で頭が小さくて、外国人と並
んでも見劣りしない日本人離れしたスタ
イル。でも彼は女性以上に男性に人気が
高かった。
同性である男が憧れ惚れる男、高倉健。

生前、彼と交流を持っていた人達が
彼と自分たちとの関係や思い出を語る姿
はみんな嬉しそうで、幸せそうで、、
それは彼がどれだけ人間的に素晴らしく、
何より映画人としてみんなに好かれてい
たんだと深く伝わってくるエピソードば
かりだった。

実直で真面目で不器用で優しい。
どの作品を観ても高倉健。
でもそれはマイナスな印象ではなく、
全ての作品がそれで成立している。
観客はもちろん、創る映画人たちもそれ
を望んでいた。高倉健という人は求めら
れる自分を彼の生涯かけて応え続けた映
画俳優・プロフェッショナルだった。

個人的にキュンときたのが、
新婚当時の江利チエミとの仲睦まじい
ツーショット写真。。。
微笑ましく優しく笑う2人…
たったその一枚のから映画が一本作れる
んじゃないかというほど素敵だった。

やっぱり高倉健、
すごくカッコいい人でした。
ジーハ

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