テスト明けで友達と鑑賞。本当にスカッとしたー！！何も考えずに、ただ映画を観ることを楽しめる今作を観て良かった。今、恋愛映画で引っ張りだこの俳優が大勢出演している今作は、とてもテンポのいい作品だった。
冒頭からタイトルまでの流れが特に良くて、とにかく勢いがある。一気にこの作品へと引っ張られる感じが心地よかった。
菅田将暉演じる赤場帝一は、総理大臣になることを目標に今まで生きてきた。超名門である海帝高校の生徒会長になれば、内閣へ入ることが約束される。だから、生徒会長になるために様々な行動を起こしていく。
「生徒会長になれるのならなんでもする」という彼の必死さが面白くて、その父親を演じた吉田鋼太郎との掛け合いが、また今作のテンポの良さを生んでいた。
吉田鋼太郎の声量は、舞台俳優ならではだったと思う。負けじと声で張り合う帝一とのシーンが、今作で少なかった親子関係を、楽しく描いた部分だったと思う。
また、野村周平の演技も良かった。帝一と幼なじみの菊馬を演じていて、憎らしいキャラクターがなんとも面白かった。
彼も生徒会長になるために色んな努力をするけど、努力の仕方がずる賢くて、帝一や他のキャラクターとは全く違う面で行動していくのが、想像できなくて観ていて楽しかった。
ラストの帝一の言葉と、主題歌クリープハイプの「イト」が上手くリンクしていて、タイトルへの流れと同じくらい、最後の繋がりが本当に良かった。
